漢方スローライフ 季節と一緒にいい加減(191)雨水 雪解けの頃、すっぱいスープを

2026.02.01 367号 08面
きのこいっぱい酸辣湯

きのこいっぱい酸辣湯

ブナシメジ

ブナシメジ

 ●24節気 雨水(2月19日~3月4日)

 冷たい雪も雨に変わり、万物が芽生え育つ季節。春は気血の流れを調節する肝の働きを整え、気をつくる脾〈胃腸〉の消化吸収を促進する食材をとりたいものです。

 その一つがきのこ類。汁物、蒸し物、ゆでる、煮るのが良く、そこに香りの良い食材や酸味も適度に取り入れると、さらに良し。

 きのこと相性の良い酸辣湯(サンラータン)は酸味と辛味にとろみが加わることで、食欲を促し身体を芯から温めます。ブナシメジには、しじみの6~7倍といわれるオルニチンが含まれ、ビタミンB群とともに肝機能の強化が期待されます。ビタミンDとなるエルゴステロールやβ-グルカン、食物繊維やナイアシン、カリウム、鉄も。

 鶏肉にあらかじめ片栗粉をまぶしておくと、うま味と食感が増し、おいしく仕上がります。

 ●ごうんろっきで気象うらない

 五運六気・2026年(丙午年)主運の木運が太過となるので、例年よりも早い春の訪れを感じるかもしれません。

   *

 五運は、5惑星「木(風)・火(暑、熱)・土(湿気)・金(乾燥)・水(寒)」をなぞらえた天の気。六気は、地球の地の気である「風・寒・暑・湿・燥・火」。この組み合わせで24節気ごとに巡ってくる気象と、それが私たちの身体に及ぼす影響を予想するのが「五運六気」。

 ◆きのこいっぱい酸辣湯(サンラータン)

 季節の変わり目をさらりと乗り越える

 エネルギー105kcal たんぱく質11.2g 塩分1.5g(1人分)

 〈材料・2人分〉

 ・鶏ささみ……1本(50g)

 A・酒……小さじ1

 A・しょうが汁……少々

 A・片栗粉……小さじ1

 ・ブナシメジ……100g

 ・しいたけ……1枚

 ・きくらげ(乾燥)……3~4個

 ・ねぎ……1/4本

 ・しょうが(薄切り)……1~2枚

 ・卵……1個

 ・にら……1/5束(20g)

 ・中華だし……小さじ2/3

 B・酒……小さじ1

 B・塩……小さじ1/5

 B・豆板醤……小さじ1/2

 B・しょうゆ……小さじ1/2

 C・片栗粉……大さじ1/2

 C・水……大さじ1

 ・酢……小さじ2~3

 〈作り方〉

 (1)ささみ肉はスジをとり、薄く開いて細切りにし、Aの調味料とあえておく。

 (2)ブナシメジはほぐし、しいたけ・戻したきくらげ・ねぎ・しょうがはせん切り、にらは短く切る。

 (3)湯2.5カップ(分量外)に中華だし・ブナシメジ・しいたけ・きくらげ・ねぎ・しょうがを入れて煮る。

 (4)(1)を入れほぐしながら煮てBで調味し、Cの水溶き片栗粉でとろみをつける。

 (5)卵を溶いて(4)に回し入れ、にらを加えて火を止める。最後に酢を加える。

 ●ブナシメジ Buna-shimeji

 【栄養学】エネルギー代謝を促すビタミンB群を多く含み、疲労回復を早め皮膚の健康を保ちます。豊富な食物繊維とカリウムは便秘や浮腫の改善にも。

 【薬膳学】気を補い胃腸の機能を高めます。自然界の万物が芽生える季節は、気温の変化が大きく体調を崩しやすい頃。気血を整え、体力を蓄えて備えましょう。

 東京栄養士薬膳研究会 中医薬膳専門栄養士・栄養士 福島朱美(レシピも)

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら