オール電化厨房システム特集:ステーションホテル小倉「祇園」・「佳乃喜」
ステーションホテル小倉(福岡県北九州市)は、JR駅小倉駅に直結した便利なロケーションだ。七階の日本料理「祇園」と和心創菜「佳乃喜」は、オール電化厨房システムを共有。裸火なしに和食の板前が腕を振るっている。「佳乃喜」内にある「いろり」コーナーでは、最新電化厨房機器「電熱焼肉無煙ロースター 焼肉八輪」も活躍中だ。その使い勝手について聞いた。
日本料理「祇園」は、六人から八人用の個室計四室と、八〇人以上入れる大宴会場からなる懐石料理の店。商談から忘・新年会まで幅広く利用されている。
和心創菜「佳乃喜」はカジュアルな和食レストラン。昼は、和食料理五〇種とデザート一二種、食べ放題の「和食バイキング」(ソフトドリンク付き一八〇〇円)が女性に人気だ。夜は地元、玄界灘でとれる海産物を中心とした料理と豊富な焼酎メニューが売りで、男性サラリーマンたちの憩いの場となっている。
店のもうひとつの呼び物は、焼き物料理専門の「いろりコーナー」だ。
小倉の名物「じんだに」(サバ味噌漬け)や、魚介類などの新鮮な食材を「電熱焼肉無煙ロースター 焼肉八輪」内蔵のテーブル席で賞味するのが好評だ。
「遠赤外線効果で、食材がやわらかに焼けます。においや煙がほとんど出ないのがいいですね」と店長の仲島武志さん。同コーナーは以前、カラオケ店だったため排気ダクトがない。それでもにおいがまったく気にならない。
「コンセントを差し替えるだけで移動できるので、お客さまのご要望に合わせてレイアウトを変更できるのも便利ですね」
八人席の個室以外に六人テーブルが二席、四人テーブルが四席あるが、間仕切りを外せばテーブルの着席人数を変えられる。
この店では平成10年4月のオープン時にオール電化厨房システムを採用した。
「オール電化厨房システムは汚れが少なく、いつも清潔。余熱がなく、それでいて火力は強い。快適な厨房環境で効率よく作業ができます」と調理責任者の橋口善洋さん。「二店舗の料理を滞りなく提供する多忙な環境で、オール電化厨房システムは大活躍です」とほほ笑む。
◆店舗メモ
日本料理「祇園」 和心創菜「佳乃喜」(北九州市小倉北区浅野一‐一‐一、ステーションホテル小倉七階、電話093・541・7111)営業時間=午前11時30分~午後3時、5時30分~10時(祇園は予約制)
◆現場からの声 仲島武志店長
電気機器はメンテナスが楽なうえに、ガス漏れの心配がないので助かります。
ガス機器は毎日、営業後のメンテナンスが大変ですが、電気機器は拭くだけできれいになります。料理担当はもちろん、サービス担当の作業負担が少なくなる。
当店はホテルの七階ですから、火の元には大変気を遣います。その点、電気機器は裸火がないので安心です。
◇機器紹介 (株)峰松電機 電熱焼肉無煙ロースター「焼肉八輪」
電熱焼肉無煙ロースター「焼肉八輪」は、九州電力(株)と(株)峰松電機が共同開発したもの。特徴は、(1)炭のおき火と同じ熱波長を作り出す「特殊赤外線ヒーター」内蔵で肉や魚介、野菜をおいしく焼き上げる(2)ロースター内部で油煙成分を捕捉、回収。店内の空気を汚さない(3)ワンタッチヒーター採用でメンテナンスが簡単(4)燃焼がないので有毒ガスが発生せず、ガス臭もなし(5)ダクト不要で電源ひとつでOK(6)熱効率が高くランニングコストの削減が可能、などがある。
〈電熱焼肉無煙ロースター「焼肉八輪」〉消費電力=単相二〇〇v二・六キロワット/サイズ=本体L八六〇ミリメートル×W三七〇ミリメートル×H六八五ミリメートル、テーブルL一三〇〇ミリメートル×W九五〇ミリメートル×H四〇ミリメートル
▽問い合わせ=(株)峰松電機(電話092・951・8800(代))、九州電力(株)エネルギーソリューション部ソリューション技術グループ(電話092・726・1678)