西武池袋本店に「お弁当ステーション」新設 小容量パック57品

2010.01.04 367号 09面

 そごう・西武はこのほど、西武池袋本店地下1階食品売り場に夕方5時から販売する「お弁当ステーション」を導入、惣菜ショップ7店と共同開発した小容量パックの主菜・副菜・主食合計57品目の販売を始めた=写真。「1パック100gでは多すぎる」「仕事帰りに売り場を回って買い物するのはきつい」といった有職女性の声に応え、複数ショップの少量多品目の組み合わせ購入を可能にした。客単価は800~1000円を見込む。ネット予約も行っている。

 西武池袋本店は、地下1~2階の食品フロアを改装した。地下3階には百貨店で最大級の集中厨房(完成時800平方メートル)を開設した。

 お弁当ステーションは夕方5時から閉店まで、地下1階惣菜ゾーン中央付近でオープン冷蔵ケース(幅約4メートル)を使って販売している。RF1、新宿高野、ホワイトベアー、桂林、まつおか、米八、俵大名の女性店長と西武池袋本店食品担当の女性などのプロジェクトチームで開発した57品目が並んでいる。当初は主菜14品目(1パック210~399円)、副菜26品目(147~368円)、主食17品目(84~378円)を最小30gからの小容量パックにした。それぞれにカロリーも表示した。メニューは1ヵ月ごとに入れ替える。

 顧客は仕事帰りに出来たてに近い惣菜を、好きな組み合わせで、1ヵ所で手早く買える。デパ地下は週末・ハレの日の利用が多く、ショップ任せの商品開発が主流だが、お弁当ステーション展開を機に平日の利用促進、店とショップのチームマーチャンダイジングを推進していく。

 ネット予約は前日午後3時~当日午後1時30分に受け付け、各ショップに集計数を発注し、午後4時30分には出来上がる。予約客は午後5時に受け取れる。このサービスも、有職女性が手早く買い物できるようにプロジェクトチームが考案した。

 売り場改装効果で、食品フロア売上げは前年比30%増を見込んでいる。そごう横浜店など他店にも導入を検討する。

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