業務用加工食品ヒット賞 中華部門:創味食品「創味 つけ麺だれ」

2010.09.06 377号 10面

 ●魚介だしと豚骨スープのバランス抜群 ガツンとうまい直球勝負

 ■作り方

 (1)「冷や盛り」の場合は、ゆでた麺を冷水でしめて水気を切り、器に好みの具材・薬味と一緒に盛る。

 「熱盛り」の場合は、ゆでた麺を冷水でしめた後、再び麺を湯通しして温め、水気を切り、器に好みの具材・薬味と一緒に盛る。

 (2)「創味つけ麺だれ」を50ml(約56g)を器に入れ、150~180mlのお湯またはがらスープで薄める。

 ◆濃厚風味で味わい豊か

 つゆのうまさに定評の創味食品は、他社にはない上品でまろやかなだし感を提供する技を持つ京都の調味料製造メーカー。和風のつゆだけでなく、ラーメンスープでも数々のヒット商品を世に送り出し、完成度の高さには業界から常に熱い視線が注がれている。03年発売の「ラーメンスープ北の味噌」、06年発売の「創味鶏がら醤油ラーメンスープ」の2品は、既に業務用加工食品ヒット賞を受賞している。

 09年秋に同社が満を持して発売したのが、「創味つけ麺だれ~濃厚魚介豚骨風味~」だ。ラーメンメニューの流れが変わったと、つけ麺のブームをいち早くキャッチした営業マンの強い要望から商品開発がスタートした。

 開発ポイントは、(1)専門店の味(2)濃厚魚介豚骨つけ麺(3)魚介と豚骨の絶妙なバランス(4)麺とよくからむスープ(5)湯で希釈するだけで簡単に本格的な味が楽しめるの4つ。味の決め手となる魚介系原料は得意とする分野だが、選定には一層の力を入れた。麺を食べることを楽しむつけ麺は、通常のラーメン麺より太めで量の多い店舗が多いため麺とスープが絶妙にからみ合い、最後まで飽きの来ない味作りが必要と、じっくり時間をかけ味を追求した。

 「創味つけ麺だれ~濃厚魚介豚骨風味~」は全国の営業担当と味の調整を繰り返し、飽和状態のラーメン市場に一石を投じるつけ麺だれを作ろうと全社で一丸となった思い入れの強い商品だ。

 開発着手当初から、社内でも「売れる」との確信があった同品は、まず東日本(関東エリア)で強い引き合いがあり、ブームが広がり、やがて関西にその波が押し寄せた。現在も同社独自のつけ麺だれを求めて、取り入れたいとするユーザーが続出している。

 「創味つけ麺だれ~濃厚魚介豚骨風味~」の最大の特徴は、吟味した宗田節、鯖節などの魚介類と、じっくり煮込んだ豚骨スープを抜群のバランスで合わせた濃厚で風味豊かな味わい。冷や盛り、熱盛り、スープ割りのほか、和風豚骨ラーメンスープとしても使用可能。他の商品はカレーや味噌をプラスするなど、つゆのうまみを生かした汎用性も大きなセールスポイントになってきたが、「このつけ麺だれに関しては、直球勝負で『つけ麺』に使ってほしい」(同社)というほど力の入った自信作だ。全国的なつけ麺ブームの渦中で、高支持率のつけ麺専用だれとなっている。

 長期間風味を逃さず、使用後の廃棄も簡単な1kgアルミパウチ入り。

 ▽商品規格=1kgパウチ×10

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