ファンくる・ユッキーのなるほど外食データ:「繁盛店」になる理由

2026.07.06 569号 06面
よく行く飲食店はありますか?

よく行く飲食店はありますか?

Q.そのお店によく行く理由を教えてください

Q.そのお店によく行く理由を教えてください

●常連客を増やすヒントを読み解く

梅雨の合間で少し客足が落ち着くこの時期。これから迎える夏の繁忙期、そしてその先を見据えた「リピーターづくり」の準備を今から始めませんか。新規客の獲得も大切ですが、今、お店に足を運んでくださっている顧客に改めて目を向け、通い続けてもらうヒントを探るべく、ファンくる会員924人を対象にした「リピートする理由」に関する調査に注目しました。

調査では、なんと82.3%が「自分にはよく行く飲食店がある」と回答。多くの人がすでに自身の「定番店」を持っています。では、消費者は一体何を決め手にお店に通い続けているのでしょうか。

よく行く理由として多く挙げられたのは「料理の味が好み(86.3%)」、次いで「価格が手頃(62.9%)」。「おいしさとコスパ」が土台にあるのは確かです。しかし、数ある飲食店の中から「また行こう」と思ってもらうには、もう一つのフックが必要です。そこで注目したいのが、3番目に回答数が多かった「入りやすい雰囲気・居心地がよい(47.1%)」です。

ここでチェックしたいのが、自店の「入りやすさ」への工夫です。例えば、忙しいランチタイムに、外から店内の様子や混雑度がひと目でわかるでしょうか。「中の様子が見えない店」は入店するハードルが高いものです。天気のよい日に少しだけ扉を開放したり、外のメニュー黒板に価格やおいしそうな料理写真を添えて、入店前から「おいしさとコスパ」を視覚的に演出したりする、ちょっとした工夫が効果を発揮しやすいかもしれません。

また、接客における「居心地のよさ」も大切です。データでは「スタッフと顔なじみだから」は12.2%にとどまりました。これは会話が不要という意味ではなく、来店客が求めているのは温かいお出迎えや店の清潔感を保つこと、そして「心地よい距離感の気配り」こそが、リピートを生む鍵となります。

本格的な夏を前に一度、顧客視点で店頭の雰囲気と接客の距離感を見直してみることが効果的かもしれません。まずは「ランチタイムに扉を少し開けてみる」「スタッフ間で、お客様との適切な距離感について話し合う」ことから始めてみるなど、今この時期に「入りやすさ」と「居心地のよさ」を見直しておくことが、秋以降の安定した常連客づくりへとつながるはずです。

●ファンくる

国内最大級の顧客満足度向上プラットフォーム。お客さまのホンネを基に、効率的に顧客満足度を高めることが可能。定期的に意識調査も行っている。/運営=(株)ファンくる

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