夢いっぱいの看板メニュー、「シンデレラを舞踏会に御招待」（900円）と、「0時15分前のキャラメルパンケーキ」（880円）

「馬車席」もある、ファンシーな店内

　大阪・京橋に今年の6月にオープンした「Cinderella Charming」（シンデレラ　チャーミング）は、ファンタジーの世界に浸れるコンセプトレストラン。メニューからインテリアまで、女子のハートをくすぐる店づくりで、注目度も急上昇中である。

　同店を運営するのは、関西を中心に、居酒屋などの飲食店を展開するイコン（株）（京都市）。同店は、同社初のコンセプトレストランとして登場した、期待の新業態である。

　店内へ向かう階段にはガラスの靴がはめ込まれ、ドアを開ける前から期待感が膨らむ設計。そして、店内に足を踏み入れると、そこにはピンクに彩られた空間が。まず目に入る、ドーム型の「馬車席」は、まさにかぼちゃの馬車がモチーフ。最大6人が着席可能で、予約殺到の人気席である。

　さらに、女子の気分を高揚させてくれるのが、こだわりメニューの数々。同店を象徴する看板メニュー「シンデレラを舞踏会に御招待」（900円）は、トマトを効果的に取り入れた一品。湯むきしてクリームチーズを詰めたトマトをメーンに、周囲には、カットしたトマトと星型パイ、ハーブのチャービル、食用花をアレンジしている。トマトの上には、パイ生地のシンデレラがあしらわれ、華やかさたっぷりの前菜である。

　また、全6種類のデザートメニューも人気。なかでも、「0時15分前のキャラメルパンケーキ」（880円）は、プレート自体を時計に見立てたもの。パンケーキとバニラアイスをメーンにした、ゴージャス感あるアレンジが魅力だ。

　その他、これからの季節にニーズが高まるメニューでは、カボチャを器にチーズフォンデュを楽しめる、「かぼちゃの馬車でお出迎え」（1200円）なども。いずれも、ユニークなネーミングとともに、ストーリーのある一品として提供されているのが特徴である。

　「京橋は、女性を集客しにくいと思われがちな土地柄だが、突き抜けた提案がチャンスにつながると出店。明確なコンセプトで、女性に分かりやすくアピールすることで、“わざわざ行きたくなる店”に」と、山田英男店長。

　20歳以上の女性をターゲットに、女子会用のコースも1人3500円（全7品）から用意。手軽な価格設定もうけて、女子会を中心に利用を伸ばしているという。また、ウエディングの2次会利用のニーズも、大いに期待できそうである。

　「見た目だけではなく、味もしっかりしていないと、女性は納得してくれない。“かわいい＆おいしい”を目指し、今後もメニュー開発を」と、山田店長。さらに、「シンデレラに変身したい」という要望も多いとかで、将来的にコスプレのサービスも検討中という。

　●店舗情報

　「Cinderella Charming」（シンデレラ　チャーミング）　所在地=大阪府大阪市都島区東野田1-2-1 Kぶらっと2階（京阪京橋高架下）/開業=2012年6月/営業時間=午後5時～11時半、無休/坪数・席数=約30坪・60席/平均客単価=3300円/1日来店客数=平日30～40人、週末50～60人

　●愛用資材・食材：「ネスレ　デザートソース　カラメル」

　輸入者・ネスレ日本（兵庫県神戸市）

　同店のデザート「0時15分前のキャラメルパンケーキ」に利用しているのが、フランス原産のカラメルソース。甘すぎず、バニラアイスとの相性がよいのがポイントで、大人が満足できる味を演出できる。同店では、デザートの他、カクテルのカルーアキャラメルにも活用している。

　規格=1kg