近代メニュー革新!繁盛レシピ研究所:味仙 名古屋駅店「名古屋 台湾ラーメン」

2015.04.06 433号 16面
忘れられない激辛さ

忘れられない激辛さ

 「台湾ラーメン」。といっても台湾伝来のラーメンというわけではない。れっきとした名古屋生まれ名古屋育ちのご当地ラーメンであり、名古屋では中華料理店の約7割が「台湾ラーメン」を提供しているといわれる。その元祖「味仙(みせん)」の「台湾ラーメン」を紹介する。

 ●忘れられない激辛さ 辛味の先に甘味と旨味がじんわり 名古屋生まれでアメリカンもイタリアンも

 「台湾ラーメン」の誕生は1970年代。「味仙」の今池本店が賄いで作ったのが始まりだ。それが常連客に広がり定番化した。脚光を浴びたのは80年代の激辛ブームから。

 2013年11月に開業した「味仙 名古屋駅店」の場合、会食の締めに「台湾ラーメン」というのが定番で、注文率は来店客の約95%。日販は平日400杯、休日600杯ほどだという。

 人気の秘訣は、せき込むほどの激辛さと、辛さを通り過ぎた後にじんわりと感じられる旨味と甘味だ。名古屋駅店では、阿波尾鶏の鶏がらスープ2kgに対し、お玉2杯の唐辛子、醤油ベースの調味料を加えて煮込み、台湾スープとする。具材の台湾ミンチは、にんにく、豚ひき肉、にらを炒め、醤油ベースの調味料で煮込み、鶏がらスープと合わせたもの。豚脂の甘味、鶏がらスープの旨味、唐辛子の辛味、このバランスが一番難しく、これが崩れると辛いだけになってしまうという。

 名古屋駅店では、辛さ控えめの「アメリカン」、辛さを増した「イタリアン」も提供している。

 生まれも育ちも名古屋なのに、台湾を名乗り、さらにアメリカンからイタリアンまで存在する「台湾ラーメン」は万国共通のおいしさだ。

 ●店舗情報

 「味仙 名古屋駅店」 所在地=愛知県名古屋市中村区名駅4丁目17-4/坪数・席数=35坪・150席/営業時間=午後5時~翌午前0時(ラストオーダー午後11時半)

 ◆名古屋の台湾ラーメン エバラでやってみよう!

 ○使用食材:エバラ食品工業「台湾拉麺の素」

 これ一本で調味OK

 醤油をベースに、にんにく・唐辛子(粗挽き・輪切り)・チキンエキスを加えた、辛さと旨さが引き立つ味わい。豚ひき肉100gを炒め、本品50mlで軽く煮て、がらスープ200mlと合わせて一煮立ちさせ、ゆでた中華麺にかけるだけ。

 規格=500ml(常温)

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