メニュートレンド:あふれんばかりのうずらの魅力にハマる店
うずらの生産から加工・販売、さらにはうずらをモチーフにしたグッズの制作・販売までを行なう、うずら専門会社「モトキ」が、商品の認知度を高めて、販路を広げるために開業したのが、物販と飲食を融合させた「うずら屋」。同店のメニューは、どれもうずらの魅力をいかんなく発揮しているが、その中の一つが「うずら放題の朝セット」だ。
●自社商品の直売店とカフェを併設
「うずら屋」を経営するモトキには、70年の歴史がある。始まりは、本木裕一朗社長の祖父の代からやっていた養鶏の技術を生かして、「養鶉(ようじゅん)」を行なう「本木うずら園」。生産したうずらの卵を缶詰工場やスーパーなどに卸していた。
父である先代社長が病に倒れたのを機に、本木社長は勤務していた電子機器メーカーを退職してモトキに入社したが、「前職はエンジニアで営業とは無縁でしたし、うずらの需要も年々縮小して…」と苦戦。御用聞きでかけた電話で「今、忙しくてうずら“なんか”にかまっていられない」と言われることもしばしば。
「うずらは“なんか”と言われる存在なのか!?」と、その悔しさから一念発起し、幻のうずらを求めて渡仏。目当てのうずらを見つけることはできなかったが、卵を輸入して日本で孵化させることに成功するなど、うずら業界の活路を開いてきた。
また、うずらの魅力を伝える商品を次々に開発(日本種とフランス原種の両方を使用)。2008年、商品の宣伝を兼ねたイートインスペースとして、カフェ業態の「うずら屋」をオープンした。
「うずらメニューを提供する店として情報発信しました。SNSを見てカフェに来店された方が併設のショップで商品を購入し、リピートしてくださるといういい流れができています」。
メニュー作りのポイントは、うずらの卵ならではの濃厚なうまみはもちろん、鶏卵にはないキュートな見た目をアピールすること。
SNSの拡散力は、一歩間違うとネガティブコメントを生む“諸刃の剣”でもある。「だからこそ味も接客も、わずかな気の緩みがないようにしています」という本木社長の言葉には重みがある。
●店舗情報
「うずら屋」
所在地=埼玉県所沢市宮本町2-5-8/開業=2008年/席数=12席/営業時間=9時~17時。木曜休/平均客単価=1500~2000円/1日平均集客数=平日60人、週末100人(客単価、集客数はショップも含める)
●愛用食材・機器
「殻割り侍」 モトキ(埼玉県所沢市)
面白いほど簡単に生卵が割れる
「うずら屋」の経営会社「モトキ」が仕入れた商品を、「殻割り侍」というオリジナル商品名で販売。商品名やパッケージデザインは本木社長やスタッフのアイデア。















