調理新時代(上) 冷めてもジューシー「棒ヒレカツ」

1994.02.07 45号 22面

平成5年3月に発売と同時に爆発的な売れ行きを示しているのがニチレイの「棒ヒレカツ」。ファミリーレストラン、スーパーの惣菜売場の人気商品となっている。ワンポーションのヒレカツは数多く発売されているが棒状のヒレカツは初めてのもの。新鮮な豚ヒレ肉を独自の技術で棒状にカット。荒目の生パン粉をつけた商品で、工夫をこらした下処理と適温加熱技術によって冷めてもジューシーでやわらかい。一本が一〇〇㌘~一二〇㌘とボリュームがたっぷりあり、ボリューム感が十分ある。凍ったまま一七〇℃~一八〇℃の油で、五~六分揚げるだけで手づくり感、高級感のある本格メニューに仕上がる。価格も一本一五〇円とコスト面でもメリットが大きい。

本格的な手づくりメニューに加え、面倒で時間のかかる下処理を大幅に軽減する商品として注目されるのがニチレイの「イージーオペレーション」シリーズ商品。具材がそれぞれ別々にセットされており、作る手間や材料を発注する手間がかからず、在庫スペースも大幅に縮小することができる。材料ロス、調理ロスがなく経済的で、調理が簡単な新しい発想の冷凍食品である。

「なすのそぼろあんかけ」は、宮崎産のナスを凍結前に熱処理、油通しするだけで鮮やかな色によみがえる。ナスとそぼろが別々にセパレートされており、ナスは凍ったまま一七五℃の油で三〇~四〇秒揚げ、そぼろあんは、袋のまま解凍し、ナスの上にかけてでき上がる。ナス五五〇㌘、三〇切れ、そぼろ四二〇㌘、合計九八〇㌘で一セット、九七〇円。

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