企業直営(FC)を拝見 日世「スエンセンズ」米ス社とFC契約、マロンなど季節品も
日世㈱(大阪市中央区北浜、06・222・1361)は、ソフトクリームのトップメーカーとして知られているが、外食部門も、昭和54年に、東京青山に第一号店をオープンさせている。同店はソフトクリームを主体に始めたが、その後、日世フードサービス㈱という別法人を設立、青山店を、アイスクリームパフェの本格的店舗とした。店名は「スエンセンズ」とした。店名は、米国の「スエンセンズ」という人の名前で、米国で、ソフトクリームのチェーン店をもっている。日世は、こことFC契約を結び、国内の出店権利をもつことになった。東京青山店は、その意味ではモデル店となっている。
現在、京都に一店、大阪に一店、神戸に一店、東京・渋谷に一店ある。「スエンセンズ」は、国内でこの店をやってみたいという人に、相談に乗ることにはなっているが、店の経営は、かならず失敗は許されないということが前提である。このため、土地などをもっている人を優先することを考えている。同店はBタイプと、Cタイプがある。Bタイプは、坪数も大きく、約三〇坪以上を対象とし、アイスクリームパフェ以外に、食事、飲料も提供できるタイプで、客の一人当りの単価を一〇〇〇円~一五〇〇円に絞っている。Cタイプは、アイスクリームのテイクアウトが主体で、客単価は三〇〇円~五〇〇円としている。坪数も一〇坪前後である。すでに、このタイプでは引き合いがきている。京都でやりたいという人で、費用も五〇〇万円前後でオープンできるようになっている。
客層は、八割は女性である。青山店は、土地柄、若干年齢層は高い。食事も出来るため三〇代~四〇代の人が多い。
日世のアイスクリームパフェの特徴は、果実(生フルーツ)は、一切使用せず、トッピング、菓子、綿菓子などを材料とし、夢のあるパフェ作りをしている。パフェといえば、フルーツを使用するのが当り前のようになっているが、従来のパフェの概念を変えている。
五年~六年前当りから、一昨年の中頃までに、アイスクリームのブームとなり、ホブソンを始めハーゲンダッツなどいろいろな店が出店したが、ブームが去ったあとは、閉店する店が多くなり、今日、残っている店が順調な伸びを示しているという。
同店も、確実に売上げを伸ばしている。日世は「スエンセンズ」以外に「スウェーデン」というソフトクリームの専門店を六店舗、ビーブルジョージという喫茶店を二店舗もっているが、ここでだされるアイスクリームは、すべて手造りが特徴となっている。
「スエンセンズ」のアイスクリームは一七〇種類あり、三カ月一回、季節品目として五品目置くことになっている。今頃は、マロンアイスクリーム、グリーンティなどが目玉となっている。現在、やはり、大きな問題は、人材確保という面である。アルバイトも青山店では、時給一五〇〇円にまでなっており、この点、どのようにクリアしていくかが、大きな課題となっている。また、不動産関係が落ち込んでいるので、資金があれば積極的に出店するチャンスでもある。日世は、このようなチャンスに積極的に販路を拡大したいと語っている。
★人気メニュー
スーパーサンデー・・・・740
(12種類のトッピング)
ゴールドラッシュ・・・・740
(ほろ苦い味)
アイスハウス・・・・720
(いろんな味が楽しみ)
ストロベリー・
ストライプス・・・・720
(苺の甘酸っぱさー)
ブラックサンデー・
シリーズ・・・・760
(シックで大人っぽい)
スーパーソーダー・・・・670
(ビックなソーダー)
ツインピークス・・・・600
(シンプルなアイス)
シェーク・・・・580
(クリーミィドリンク)
フロート・・・・580
(おいしさをプラス)
ジュニア・サンデー440
(お口直しのデザート)
ココナツチップ・・・・130
(お好みのアイスに添
えて‐)