企業直営(FC)を拝見 日世「スエンセンズ」米ス社とFC契約、マロンなど季節品も

1992.11.02 15号 16面

日世㈱(大阪市中央区北浜、06・222・1361)は、ソフトクリームのトップメーカーとして知られているが、外食部門も、昭和54年に、東京青山に第一号店をオープンさせている。同店はソフトクリームを主体に始めたが、その後、日世フードサービス㈱という別法人を設立、青山店を、アイスクリームパフェの本格的店舗とした。店名は「スエンセンズ」とした。店名は、米国の「スエンセンズ」という人の名前で、米国で、ソフトクリームのチェーン店をもっている。日世は、こことFC契約を結び、国内の出店権利をもつことになった。東京青山店は、その意味ではモデル店となっている。

現在、京都に一店、大阪に一店、神戸に一店、東京・渋谷に一店ある。「スエンセンズ」は、国内でこの店をやってみたいという人に、相談に乗ることにはなっているが、店の経営は、かならず失敗は許されないということが前提である。このため、土地などをもっている人を優先することを考えている。同店はBタイプと、Cタイプがある。Bタイプは、坪数も大きく、約三〇坪以上を対象とし、アイスクリームパフェ以外に、食事、飲料も提供できるタイプで、客の一人当りの単価を一〇〇〇円~一五〇〇円に絞っている。Cタイプは、アイスクリームのテイクアウトが主体で、客単価は三〇〇円~五〇〇円としている。坪数も一〇坪前後である。すでに、このタイプでは引き合いがきている。京都でやりたいという人で、費用も五〇〇万円前後でオープンできるようになっている。

客層は、八割は女性である。青山店は、土地柄、若干年齢層は高い。食事も出来るため三〇代~四〇代の人が多い。

日世のアイスクリームパフェの特徴は、果実(生フルーツ)は、一切使用せず、トッピング、菓子、綿菓子などを材料とし、夢のあるパフェ作りをしている。パフェといえば、フルーツを使用するのが当り前のようになっているが、従来のパフェの概念を変えている。

五年~六年前当りから、一昨年の中頃までに、アイスクリームのブームとなり、ホブソンを始めハーゲンダッツなどいろいろな店が出店したが、ブームが去ったあとは、閉店する店が多くなり、今日、残っている店が順調な伸びを示しているという。

同店も、確実に売上げを伸ばしている。日世は「スエンセンズ」以外に「スウェーデン」というソフトクリームの専門店を六店舗、ビーブルジョージという喫茶店を二店舗もっているが、ここでだされるアイスクリームは、すべて手造りが特徴となっている。

「スエンセンズ」のアイスクリームは一七〇種類あり、三カ月一回、季節品目として五品目置くことになっている。今頃は、マロンアイスクリーム、グリーンティなどが目玉となっている。現在、やはり、大きな問題は、人材確保という面である。アルバイトも青山店では、時給一五〇〇円にまでなっており、この点、どのようにクリアしていくかが、大きな課題となっている。また、不動産関係が落ち込んでいるので、資金があれば積極的に出店するチャンスでもある。日世は、このようなチャンスに積極的に販路を拡大したいと語っている。

★人気メニュー

スーパーサンデー・・・・740

(12種類のトッピング)

ゴールドラッシュ・・・・740

(ほろ苦い味)

アイスハウス・・・・720

(いろんな味が楽しみ)

ストロベリー・

ストライプス・・・・720

(苺の甘酸っぱさー)

ブラックサンデー・

シリーズ・・・・760

(シックで大人っぽい)

スーパーソーダー・・・・670

(ビックなソーダー)

ツインピークス・・・・600

(シンプルなアイス)

シェーク・・・・580

(クリーミィドリンク)

フロート・・・・580

(おいしさをプラス)

ジュニア・サンデー440

(お口直しのデザート)

ココナツチップ・・・・130

(お好みのアイスに添

えて‐)

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら

関連ワード: ハーゲンダッツ 日世