クリア、水割り・酎ハイ用「ウコン茶」発売
㈱クリア(本社=東京)は、健康ニーズの高まりでウコン需要が拡大してきていることから、この5月から居酒屋、バー、クラブなど飲食業界向けに、水割りや酎ハイ用のウコン茶を売り出した。初年度の売上げは、二億円を目標にあげている。
ウコンはショウガ科の植物で、漢方の生薬として伝統的に使われてきている。
日本では琉球王朝時代から唯一沖縄で生産されてきたが、現在では奄美や九州、四国などの温暖な地でも栽培されるようになっている。
輸入品では台湾や中国産が主流だが、品質は沖縄産のものが最高とされている。
ウコンには「春ウコン」「秋ウコン」「紫ウコン」の三種類があるが、生薬として使われているのは主として春ウコンで、その根茎部分=写真=が使われる。
根茎にはクルクミン、フラボノイド、アズレン、シネオール、カンファーといった多くの有効成分が含まれており、肝機能の強化を始め、血糖値やコレステロールの低下、心筋梗塞の予防、健胃、殺菌、防腐作用などがある。
クリアはこれらに着目して「ウコン茶」を開発したもので、5月からバー、クラブ、居酒屋チェーンなどに向けて本格販売を開始した。
ウコン茶はウーロン茶に比べても変わらない清涼感があり、のど越しもソフトだ。加えて多くの有効成分を含んでいるので、二日酔いの防止にも効く。
すでに中堅の居酒屋チェーン「いろはにほへと」(ドリームフード㈱)が全店で導入しており、ウーロン割りと並ぶ新タイプの酎ハイドリンク「うこんハイ」として好評を得ている。
価格は一般小売価格でも一・五リットル入りPETボトルが三五〇円。ウーロン茶と変わらない。商品は量的にまとまればOEMも可能で、自店のPB商品として顧客に訴求することができる。
問い合わせ先は、㈱クリア(東京都荒川区東日暮里四-三六-一八、クリアビル一階、電話03・3807・8088、FAX03・3891・2188)へ。
なお、同社は健康市場向けに質の高い根茎を材料に、錠剤、顆粒、粉末、ティーパック、スライス、生(根茎)と多様なウコン商品をそろえている。