トップに聞く97外食・飲食業界の予測と戦略 ファーストキッチン・高原 洋氏
(1)消費者の志向は、安ければよいという「低価格志向」から「価値志向」へ変化しているといわれている。確かに、低価格だけでは多様化する消費者のニーズには対応できない。これからは「コストバリュー」を問われる時代に入ってきたと思う。
外食産業に対しても、単に商品であったり、サービスであったりと従来型の価値意識にとらわれない自由な発想による新しい価値の創造が外食産業全体の活性化につながっていく。
(2)当社としては、すでに全社的なリストラは完了しており、九四年度からは三期連続の増収増益を続けている。
今後とも、重要課題としては既存店の活性化にあり、既存店の成長なくしてチェーンビジネスの発展はありえないと考えている。
当社の場合、独自のお値打ち商品の開発と、固定客拡大のための顧客政策を柱として取り組んでいく。
(3)「低価格」「価値志向」「健康志向」など消費者ニーズはより多様化し、商品自体に対する「コストバリュー」の意識もより高まってくると考えられる。
消費者像をとらえようとすればするほど、分かりずらくなっている。こんな時こそ、もう一度原点に戻り、外食をすることのあるべき姿を考える時期に来ていると思う。
外食事業の原点でもあり、外食への普遍のニーズでもある「おいしさ」の大切さが、今後認識されてくるだろう。
(4)FFとCVSの境がなくなりつつある中、当社は「食べ物屋」の原点を忘れず、今後も「おいしさ」と「オリジナリティー」を追求した商品開発をしていく。
FFに求められる価格サービスのゾーンはあるものの、基本的には価格はその商品の価値につけられるもの。特に食べ物への満足度はまず味が優先され、何でもかんでも安ければよいというものではない。
季節、時間帯、オケージョンによるニーズをとらえ、かつおいしい商品を提供していくためのシステムを確立していく。














