ジョージ・リッツア著・正岡寛司監訳『マクドナルド化の世界』
これまでわれわれは、ファストフード・レストランによって先鞭がつけられ、それをモデルとした合理化の過程を目撃してきたが、それは今後も継続し、加速さえしていきそうである。 マクドナルド化は、人間的技能を人間によらない技術体系に置き換えることによって、効率性、予測可能性、計算可能性、制御の増強を図っている。もちろん、それは多くの望ましい発展ももたらすが、しかしまた、マクドナルド化は、広い範囲にわたる非合理性、とくに脱人間化と画一化をともなっている。マクドナル