聞いて効いて:ヤマブシタケ アルツハイマー型老年痴呆で臨床効果
ボケたくないという気持ちは、高齢になっても計算力や記憶力に優れていたいということでなく、人に世話をかけず暮らしたいということではないだろうか。徘徊や意欲低下など、患者自身や家族・介護者を悩ませるアルツハイマー型老年痴呆の「周辺症状」が、「ヤマブシタケ」サプリメントを利用することで軽減される効果がこのほど認められた。
臨床試験を行ったのは、脳医学の権威、大友英一・浴風会病院院長。対象は、浴風会病院に通院中のアルツハイマー型老年痴呆7人(男5、女2)で平均年齢82歳。栄養補助食品として市販されているヤマブシタケ(「山伏乃賜玉」三富産業)を1日3グラム、朝夕それぞれ1・5グラムずつ3~4カ月投与し投与前と比較した。
結果、記憶力障害や見当識障害など痴呆の中核症状に対しては効果が認められなかったが、徘徊や意欲低下といった周辺症状に効果が認められた。「家族から、性格が穏やかになったとか会話がスムーズになった、痴呆進行が遅くなったなどの印象が報告されました。こうしたことは家族あるいは介助者の負担を軽くする好ましいこと」と大友院長。
現状、アルツハイマーの根本的な治療法は解明されておらず、薬でも記憶力などの中核症状を回復できるものは存在しない。「ボケはアルツハイマーも含めて生活習慣病です。早めに食事を含めた生活習慣を改善することで未然に防ぐことができますが、最近は40代から発症する若年性アルツハイマーが増加の一途です。同品(山伏乃賜玉)はアルツハイマー型老年痴呆に積極的に投与を試みる価値ある食品として期待されます」(大友院長)。
三富産業の『山伏乃賜玉』は、自社栽培のヤマブシタケを独自製法で粉末化した健康補助食品。免疫強化や抗がん作用が期待される成分・β‐Dグルカンを100グラム中28・7グラムと豊富に含む。▽200グラム、2万5000円(税別)。三富産業=電話03・3667・9661