食品科学最先端が私たちを救う! ヤマブシタケ・アホエン・卵黄コリン
現在の医学で「ボケ」「痴呆」を予防・治療する手段としては、『脳組織の血液の流れを良くする』『神経伝達物質を減少させない』『樹状突起(アンテナ)の機能低下を防ぐ』の三つの方法が挙げられる。こうした脳の老化防止成分を含む食品を、日々効果的に食べることによって、聡明な脳を保つことができる。ビタミン摂取による抗酸化作用は、右下表を参考に。
◆にんにく由来成分・アホエン 痴呆症抑制効果発見
生のにんにくから抽出される「アホエン」という成分には、抗がん・脳卒中抑制・肝臓保護・ピロリ菌撃退など多くの機能が確認されている。さらに痴呆症予防に対する有効性も認められている。無臭にんにくの研究を長年続け、独自製法でアホエン抽出に成功しためいらくグループでは、アホエンの成分・効果の研究を進め、アセチルコリンの分解を防ぐパワーを発見、このほどアセチルコリンエステラーゼ阻害剤として特許が認められた。アセチルコリンとは、アルツハイマー型痴呆の患者の脳に共通して不足が認められる物質で、病気解明のカギと考えられている。同社では50歳以上の人に無償で、アホエンを豊富に含む栄養補助食品、無臭にんにく『蓬莱』を配布している。ぜひ、アホエンパワーを試してみたいという人は、電話052・831・1505まで。(関連記事12面)
◆卵黄コリン 頭のビタミン発見
頭のビタミンともいえるほど重要な物質が「ホスファチジルコリン」(以下コリン)。卵や大豆に含まれる“リン脂質”の一種で、記憶や学習に強く関係する神経伝達物質のアセチルコリンの元でもある。
リン脂質は、脳や神経組織、細胞膜を構成する重要な物質で、特に、卵黄コリンはボケや物忘れなどを予防するといわれ、研究が進んでいる。アルツハイマー病の患者ではアセチルコリンが減少していることが明らかになっており、健常者でも年齢とともに減ることが分かっている。
脳には血液脳関門という関所があるので、脳に到達できる「コリン」を補給すればよい。特に卵黄には86%以上のコリンが含まれ効率よく脳に送り込める。さらにビタミンB12はアセチルコリンを合成する酵素の働きを高めるため、卵黄コリンと併用することで、脳内のアセチルコリンが増え、ボケ症状や物忘れの予防に効果が期待できる。
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卵黄コリンとビタミンB12を同時に簡単に摂取できるのがキユーピー(株)(東京都渋谷区、栄養補助食品のお客様相談室フリーダイヤル0120・81・1091)の『卵黄コリン&ビタミンB12』(120粒入り4500円)や『卵黄コリンいちょう葉エキスプラス』(1袋7粒×30袋5000円)
◆ヤマブシタケ 脳の神経成長因子・NGFの産生を高める
数あるキノコのうち、唯一脳の老化防止に役立つ機能成分を含むのがヤマブシタケ。
約140億個あるヒトの脳神経細胞は、20歳過ぎから日に数万個ずつ死滅し、一度壊れた細胞は復元しない。しかし、まだ壊れていない細胞の樹状突起(アンテナ)が十分に働いていれば、機能の低下は起こりにくく、壊れた細胞の働きを補うこともできるという。
ヤマブシタケには、神経のアンテナを活発にする神経成長因子・NGFの産生を顕著に増強するヘリシウム・エリナシウムなどの成分が含まれる。さらに抗がん作用など免疫力向上に役立つβ‐Dグルカンや、体内の活性酸素を消去するSOD様(活性酸素消去能)の値がキノコ類に限らず、全食品の中でもトップクラスであり、強力な総合作用で脳や全身の老化防止・病気予防に役立つ。
ヤマブシタケの名は、形が山伏の結袈裟(ユイゲサ)の丸い飾りに似ていることに由来する。中国では、熊の手・ナマコ・フカヒレに並ぶ4大珍味の1つで、五臓の働きを高める漢方食材として珍重されている。