だから素敵! あの人のヘルシートーク:タレント・リサ・ステッグマイヤーさん
数々の新飲料が登場してもその真ん中にあって、私たちの生活に溶け込んでいる健康飲料、ウーロン茶。英会話の先生からニュースキャスター、はては日本トライアスロン連合の国際広報委員まで務める美しき多彩な才能、リサ・ステッグマイヤーさんの絵に描いたような健康生活の中核にも、そのウーロン茶が大きく貢献しているのだそうだ。朝5時に起きて「大好きなこと」をしているというリサさんの毎日や、ウーロン茶活用法を聞いた(「ウーロン茶フォーラム2002」から)。
ウーロン茶は本当に毎日飲みます。まずは一日の始まりから。けれどもこれだけ効能があることはきょう知ってビックリしましたね。甘い物、油っこい物が大好きなんですけれど、一緒にウーロン茶を飲めば脂肪が吸収されないと聞けば、これは飲まないとと思います。
三〇歳になりましたが、やはり年齢とともに体調が変わったのを感じます。一〇代のころは多少無茶をしても全然体調が悪くならなかったのに、いまはてきめんです。外食で油っこいものを続けて食べたりすると肌に出たり。睡眠が少ないと目の下がクマになったり。そうなったら、意識的に体調を整えるようにしています。なるべくリラックスするようにして、野菜を多く取って。あとは飲み物。甘い物は飲みたくないけれど、水だと物足りない。そういう時、ウーロン茶を温かくして飲んだり冷たくして飲んだり。いろんなバリエーションがありますからいいですね。
初めてウーロン茶を飲んだのは日本にやって来た一三歳の時でした。いまはアメリカでもあるけれど、当時はお茶系はなかったんです。コンビニエンスストアで買ってみたらとてもおいしい。独特のアジアの味がしたことを思い出します。
とにかく身体を動かすことが好きで高校のころは部活を頑張っていたのですが、大学生の時、急に全く運動をしなくなった時がありました。そうしたらいつのまにか体重が三~四キロ増えてしまって。他にも何か原因がないか考えてみたら、甘い缶ジュースを随分飲んでいた。それを全部ウーロン茶に変えてみたら一年たって四キロ痩せていたんです。食事は何も変えなかったのに。一年かかりましたけれど、ちょっとした習慣を変えるだけで体重がキチンと元のところに戻ったことが嬉しくて。ジーンズのウエストの部分がちょっとゆるくなったりすると、気分も良くなりますよね。
それから、最近流行の血糖値を急激に上げない素材をチョイスする食事術、低インシュリンダイエット。私も本を買って読みましたけれど、あまり忠実にやろうとするとなかなか大変です。特に外食では難しく、頑張れば逆にストレスになってしまいます。(名誉茶師の松井陽吉氏の考察に感心して)でもウーロン茶を加えれば結果的にそうなるというのは、素晴らしいですね。ウーロン茶ならば、どこでも手に入りますから。非常に手軽にこれが実行できます。
トライアスロンを始めて二年になります。仕事もホント好きなんですけれど、オフの時に全く別のことをするのも好きなんです。ずっとスポーツクラブに通っていたんですが、何か目標が欲しくて。私は性格的にとても飽きっぽいので、スイム・バイク(自転車)・ラン‐‐と三つの競技があるトライアスロンは面白いな、続くかもしれないと思って。きょうはランにしようか、スイムにしようかと練習が選べます。始めてから食事や一日のリズムが変わりましたね。睡眠もとてもキチンと取るようになりました。
シーズンは3月の終わりから11月の半ばぐらいまでで、全国で大会が行われています。練習は週に三日か四日、多い時は毎日、朝の6時から始まって8時半か9時くらいまで。だから朝は5時に起きます。そうやって早起きすると一日がすごく長いので、皆さんお勧めです。
よく「何でそんな早起きするの、苦しいことをわざわざするの」と聞かれますが、これはもう好きだからとしか言いようがないです。あまり夜遅くまで出かけるのが好きじゃないので、自然とそういう生活になりました。終わった後、すごく気持ちがいい。練習が終わって仕事に行けば頭もスッキリする。逆に運動をしてない時は、頭がボーッとしてなんか一日中、身体が重い感じです。
失敗したな、と思ったのは最初の年。シーズン中、体重が落ちたのはいいのですが、終わって冬になったら抵抗力がなくなって、風邪ばかりひいていた時期がありましたね。いまはペースも分かってきたので、そういったことはなくなりました。運動の後はなるべく良質のタンパク質を低脂肪でとるようにしてます。甘い物もものすごく好きなんだけど、体重が増えるとランがきつくなってしまうんで、食べるとしたら朝にします。スポーツ選手もそうですけれど、スポーツをやっていなくても食事をキチンととることで、自分の体調が変わっていくのが分かると思います。仕事中はどうしても外食が多くなりますが、なるべく野菜の多い物、脂っぽくない物を選ぶようにしています。選び方によって外食も上手にとれると思うんです。
続けることは大変だけれど、楽しいですね。テレビで英会話の番組をしていたことから、よく「どうしたら英語が上手くなりますか。しゃべれるようになりますか」という質問を受けますが、これも「続けることです」といつも答えています。毎日一〇分でもいいです。英語のテレビでも何でも習慣づけて。
日本の方は恥ずかしがりの人が多いけれど、誰だって最初から上手な発音はできません。
発音することを恥ずかしがらないで、毎日英語を使って下さい。長い目で見たらいつのまにか体重が落ちていたダイエットのように、いつのまにかしゃべれるようになるはずです。なんでもラクな道はないですね。
最低一〇分、できる人は一時間、ストレスにならない程度で続けましょう。
◆プロフィル
1971年、米国インディアナ州生まれ。上智大学比較文化学部日本語日本文化学科卒。93年にNHK教育の英会話番組に出演後、英語・日本語に堪能な才能を生かし、様々なテレビ情報番組・バラエティー番組やラジオで活躍。著書に『リサ・ステッグマイヤーの使えるアメリカ英語』(主婦と生活社)がある。2001年度には日本トライアスロン連合の国際広報委員を務めるなど、幅広いジャンルで活躍中。
○ウーロン茶フォーラム「美容・健康とウーロン茶」
今回で9回目の開催となるウーロン茶フォーラム「美容・健康とウーロン茶」は、講演とトークショーの2部構成。
第1部では、まず大阪大学蛋白質研究所の永井克也教授が「体内リズムと生活習慣病‐最新のウーロン茶研究から‐」と題し、地球上のすべての生き物が持つ体内リズム(サーカディアンリズム)の重要性について解説。最新のラットを使った実験で、ウーロン茶を飲ませたラットは水を飲ませたラットに比べ血糖値の上昇が緩やかになった結果から、「ウーロン茶を飲むことは、自律神経に作用し体内時計の乱れに強い身体をつくる効果があることが判明した」とした。
また、中国・福建省医学科学研究所の金静君研究員は、中国全土の中で、福建省に在住する人々は比較的脂肪摂取が高い割に、他の地域に比べ肥満度が低い点に着目。現地の女子学生を対象とした実験から、その“福建パラドックス”は、ウーロン茶の日常的な飲用がもたらしているのではないかと考察した。