波動を高める生活学:カツオ

2002.05.10 81号 15面

新緑のまぶしい季節である。目に青葉とくれば、あとに続くのは初ガツオということになろう。

このカツオ、昔は干すと堅くなることから堅魚(かたうお)と呼ばれており、そこから現在のカツオという名になったそうである。刺身やタタキのうまさもさることながら、カツオブシとしての貢献度も忘れてはならない。今回は、その両面を波動測定で追ってみた。

同じカツオでも、生の状態とカツオブシでは、まるで違う食品であるかのように数値の傾向が異なった。特に注目すべきは、二ケタ数値となった項目である。生のカツオでは、「動脈硬化」と「脳全体」の二点。これは以前、このコーナーで取り上げたイワシと同様、DHAやEPAの影響が考えられる。血をサラサラにしたり、神経の発育や機能維持に有効なのである。

一方、カツオブシでは「肝臓」が非常に高い数値となった。実は筆者にとって、これはまったくの予想外であった。理由として考えられることは、生の状態に比べてタンパク質などの成分に対する脂質の比率が格段に低い点であろうか。肝臓に負担をかけることなく栄養を行き渡らせるという意味で、カツオブシは非常にバランスの取れた食品なのかもしれない。

同様に、カツオに豊富といわれる鉄分やビタミンDの含有率も、カツオブシの方が高い。このあたりが、「骨粗鬆症」や「月経不順」に対する影響として数値に反映されていると考えられる。

カツオは更年期障害にもってこいで、女性に有効な成分も多く含んでいる。この季節、旬のカツオを食卓に乗せれば、若さの維持にきっと一役かってくれるだろう。

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