プロの食材活用 この食材でこの逸品:カゴメ「菜園風グリル野菜のミックス」

2018.06.04 472号 12面
「ラタトゥイユ麻婆風」 スパイスたっぷりの麻婆風に仕上げた個性的なラタトゥイユ。“ラタトゥイユ+麻婆”の好相性に驚かされる

「ラタトゥイユ麻婆風」 スパイスたっぷりの麻婆風に仕上げた個性的なラタトゥイユ。“ラタトゥイユ+麻婆”の好相性に驚かされる

 ◆ラタトゥイユのメニューアレンジが多彩に広がる!

 「もうやんカレー」は、「野菜のスパイスごった煮料理」と辻智太郎社長が表現するこだわりのカレーを筆頭に、“野菜をふんだんに使った体にいいスパイス料理”で評判の店だ。この大手町店で最近、活用されているのが「菜園風グリル野菜のミックス」。食材にはとことんこだわる辻社長が同品を各種スパイスで味付けし、何とも個性的な新感覚のラタトゥイユに仕上げているのだ。

 ◆料理に華やぎをプラスする冷凍イタリア産野菜 味わいと食感そのままがうれしい

 「もうやんカレー」では6月から、ランチビュッフェやパーティー用に、「菜園風グリル野菜のミックス」を活用したラタトゥイユのアレンジ料理を期間限定で提供している。

 もともと同店では、カレーのトッピングやタパス料理として、トマトとスパイスで煮込んだラタトゥイユをレギュラーメニューに揃えている。これらは開店前に数種類の野菜を切り分け、ていねいに煮込んで作り置きしており、仕込みに手間がかかる点が否めないようだ。

 一方、新たに考案した、個性的な別タイプのラタトゥイユ2品には、ズッキーニ、ナス、赤ピーマン、黄ピーマンの4種類のグリル野菜を冷凍した同品を使用。「野菜を切ってイチから仕込むのと比べて、圧倒的にラクなのを実感しますね。コロコロにカットした野菜を食感が残った状態でグリルし、冷凍しているので、サッと加熱するだけでよく、調理の時短にもなって便利」と、辻社長は言う。

 ランチビュッフェで提供しているのは、「緑のラタトゥイユカレー」。ニンニクとオリーブ油で同品を軽く炒め、同店特製の「ホウレン草のカレー」で煮絡めた一品だ。ペースト状にした九州産ホウレンソウのほのかな甘さとニンニクの風味が利いた、どこか健康感のあるカレーソースが、4種類の野菜を際立たせている。そのまま食べてもご飯にかけてもおいしく、「野菜の味と食感に、緑のカレーソースがバツグンに合う」と、辻社長は胸を張る。

 また、パーティーメニューでは、「ラタトゥイユ麻婆風」を採用。「僕にとって麻婆豆腐は、中華カレーですよ(笑)」という辻社長が独自に調味した麻婆タレを使い、同品をさっと炒め合わせた、中国とイタリア融合の味だ。イタリアン野菜を“中華カレー”の味付けで仕上げるラタトゥイユは、「なるほど、この組み合わせがあったか!」と、うなる絶妙な味わい。ラタトゥイユの概念が広がる独創的なメニューだ。

 これらの個性的なラタトゥイユに活用している同品について、「食感が残った野菜が、そのまま使える状態でバラ凍結されているのが何といってもイイ。野菜入りソース製品をよく見かけるけど、野菜が溶けてしまって具材感がないものが多い。味が付いているため、アレンジも利きづらい。その点、同品は味付けされていないので使いやすいですよ」と辻社長。一方、姉妹品の「農園風イタリアンミックス(ごろごろカット)」も着目しており、「こちらの製品は、もっと大きくごろごろにカットしてあって、この具材感は魅力だね」とも言及している。その上で、「あのスパイスやあの味付けでアレンジしてみたい、とメニューの発想が広がりますね」と、感心している様子だ。

 ●店舗情報

 「もうやんカレー 大手町店」

 社長/辻智太郎(つじ・ともたろう)

 所在地=東京都千代田区大手町1-1-2大手門タワー・JXビル地下1階

 ●商品紹介

 オーブンで、フライパンで、そのまま調理! カット・グリル済みの冷凍野菜ミックス

 ◆「菜園風グリル野菜のミックス」 カゴメ(東京都中央区)

 色鮮やかで野菜の味わい濃厚!

 グリル野菜のおいしさと彩りを、さまざまなアレンジメニューに生かせる汎用ミックス。

 規格=600g

 ◆「農園風イタリアンミックス(ごろごろカット)」 カゴメ(東京都中央区)

 ゴロゴロ食感が魅力!

 存在感ある“ごろごろカット”のグリル野菜ミックス。野菜が主役のメニューに最適。

 規格=1kg

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