繁盛店のまかない:さんか亭「コリアンスープカレー」 体が温まる発酵仕立て
●似て非なる焼肉店ならではのアクセント
「さんか亭」は北海道屈指の人気焼肉店。まかないの定番は、地元・札幌らしくスープカレーだ。ところが普通のスープカレーとは似て非なる料理なのだという。
三鹿彰店主は「そもそもカレーは体を冷やす料理」と語り、「うちのスープカレーは体が温まる料理。『コリアンスープカレー』と呼んでいます」と胸を張る。
「体が温まるコリアン」たるポイントは、キムチやコチュジャンなどの発酵食品を加えていること。作り方は普通のカレーと同様、肉や野菜とともに煮込み、カレースパイスを加えれば完成だ。早い話、チゲやユッケジャンにカレースパイスを混ぜた料理ともいえる。
「まかないは端材で作るのが前提なので、レパートリーは限られますが、このカレーは飽きずに毎日でも食べられます。すなわち健康に優しい、体が求める料理なのでしょう」と三鹿店主。ランチ提供も考えたが「店内にスパイスの香りが広がるので、残念ながら焼肉店としては不向き」なのだとか。
そして、もう一つの定番が「天津飯」だ。肉、魚介、野菜の端材で作った、ごく普通の天津飯だが、こちらも週1回は作る人気ぶり。「開業以来、なぜだか本当によく作りますね。早くて、無駄なく、栄養満点。まかないに最適な料理だと思います」(三鹿店主)。
いずれも普通の飲食店ならすぐに作れる料理。これらを参考に、一度試してみる価値がありそうだ。
●店舗情報
「さんか亭」
札幌市白石区中央1条4丁目3-35