ウワサの新店舗:スタイリッシュな立ち飲み天ぷら 「KIKU 自由が丘店」

2019.06.03 484号 07面
天ぷらは150円~。余分な油を約50%カットする「Dr.Fry」で揚げた天ぷらは、衣はサクサク、中はジューシー!

天ぷらは150円~。余分な油を約50%カットする「Dr.Fry」で揚げた天ぷらは、衣はサクサク、中はジューシー!

食べ放題のフィンガーフードが小粋。「アペリティーボの文化は素晴らしい。日本でもぜひ広まってほしい」と、本間社長

食べ放題のフィンガーフードが小粋。「アペリティーボの文化は素晴らしい。日本でもぜひ広まってほしい」と、本間社長

同店では交通系ICカードでのキャッシュレス決済にも対応しているが、すぐ目の前の駅券売機でチャージできるのが便利!

同店では交通系ICカードでのキャッシュレス決済にも対応しているが、すぐ目の前の駅券売機でチャージできるのが便利!

 ●イタリアのハッピーアワー文化を提案

 【注目keyword:アペリティーボ】

 「自由が丘」駅改札近接のエリアに4月、スタンディング天ぷらBAR「kiku(きく)」がオープンした。都内を中心に全国で7店舗を展開する立ち飲み天ぷら「喜久や」の新業態だ。目の前で揚げる天ぷらを、しゃれたBAR空間で楽しめる。メインターゲットは、「都会で働く女性」。店を運営する一期一会の本間儀彦代表取締役社長によると、「仕事が終わり、帰宅前に気分をリセットする第三の場をイメージしている」という。

 レジで注文・支払いをすませ、カウンターで料理を受け取るセルフ方式を採用し、ワインや日本酒はタリア製のマシンからセルフで注ぐスタイル。店で楽しんだ後は会計のわずらわしさがなく、サッと店を後にすることができる。

 すべてにおいて、とにかくスマートかつスタイリッシュで、オトナの女性が心地よく楽しめるタイプの立ち飲み店なのである。

 そして、同店で打ち出している「アペリティーボ」には、ぜひ注目したい。アペリティーボとは、夕食前に軽食とアルコールを楽しむイタリアのハッピーアワー習慣のこと。イタリアでは、アペリティーボでドリンクを注文すると、つまみ風の前菜が食べ放題になる。同店ではこのアペリティーボを実施し、ランチ後からディナーまでの時間帯は5~6種類のフィンガーフードを無料食べ放題で提供。それで採算が取れるのか、心配になるところだが、「余った食材を活用して作るため、アペリティーボ用に食材を仕入れる必要もない。もともとお客さまが少なくなる時間帯ですし、お酒とともに楽しんでいただけるのなら、店にとっても十分メリットは見込める」と、本間社長は語る。

 店にとってもお客にとってもWIN–WINとなり得るこのアペリティーボ文化は、今後、日本でも浸透していくのではないだろうか。

 ●店舗情報

 「KIKU 自由が丘店」

 所在地=東京都目黒区自由が丘1-11-6 エトモ自由が丘1階

 営業時間=11時~23時

 坪数・席数=15坪・38席(カウンター)/平均客単価=2,500円

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