メニュートレンド:飛ぶぞ!トビコ×汁なし麺
「魚介塩そば」680円(税込み) 日販約300食。メインメニューは同品とトビコ抜きの「塩そば(肉多め)」(680円)の2つのみで展開。トッピングは「追い飯」(並200円ほか)、「とびっこ増し」(320円)など。「塩そば(肉多め)」も“、同行者がトビコが苦手“”チャーシューをたっぷり食べたい”などの理由で注文する例が多いという
油そば、混ぜそば、釜玉中華など、汁なし麺が近年盛り上がっているが、異色の食材を組み合わせて大反響を呼んでいるグルメがある。「とびっこ東京」は、塩そばにトビコを合わせるという新感覚の汁なし麺を提供。麺の真ん中にオレンジ色のトビコが映えるそのビジュアルも強いが、塩ダレ調味の麺に合わせたトビコの食感がとにかく楽しく、“飛ぶおいしさ”の一品だ。
●「5分で完食」で高回転
“トビコ×汁なし麺”という看板メニューを掲げ、2025年9月に立ち上げた池袋店に続き、今年5月にオープンした「魚介塩そば専門店とびっこ東京武蔵浦和マーレ店」。同店は5坪7席という狭小店舗でありながら、開店後の1ヵ月間で約6000人を集客し、月商500万円以上を達成したという爆発力のある業態だ。
汁なし麺の具材としては異色のトビコに着目した理由について、同店を運営する一丸共創ダイニングの鈴木遼央社長は「トビコは年齢を問わず好まれているが、どの料理でもサブ食材の役割にとどまっている。トビコを主役にしたい、と考えたのが始まり」。他の食材にはない食感の楽しさと、それでいて味にクセがないトビコの特徴は「麺にも合わせやすい。食感を楽しむラーメンがあってもいい」(鈴木社長)と、考案した。塩気のあるトビコと合わせてもバランスのいい味わいにすべく、麺に和える塩ダレの開発には約1年間もの時間を費やしたという。
トビコの食感との妙が秀逸な、「パツパツ食感の細麺」も特徴的だ。トビコのプチプチ食感と、一般的な中華麺とはやや異なる“パツパツ細麺”と塩ダレの味わいは中毒性がすこぶる高い。また、「1000円の壁」を超えるラーメンが増えている中、「かつてのラーメンに回帰し、600円台の低価格設定にこだわった。日常的に食べたくなる味を目指した」と鈴木社長。狙い通り、オープンから約2ヵ月後の時点で既に3~4割がリピート客で、「月に10回は食べに来てしまう」という常連客も多いそうだ。
硬めの“パツパツ細麺”は約45秒でゆで上がるため提供が早い上、するすると食べやすく「5分程度で食べ終わるお客が多いため回転が速い」(同)。そうした回転率のよさも相まって、1日の集客数は多い日で300人を超える。
「トビコ×汁なし麺」という中毒性と共に狭小物件でも展開しやすいスタイルで、今後ますますの店舗拡大が期待できる新業態といえそうだ。
●店舗情報
「魚介塩そば専門店とびっこ東京」
経営=一丸共創ダイニング/店舗所在地=さいたま市南区白幡5-19-19 武蔵浦和マーレ内/開業=2026年5月/坪数・席数=5坪・7席/営業時間=11時~翌1時/平均客単価=800円/日販=平均222杯(26年5月時点の数字から)
●愛用食材・機器
「ホワイトペッパーパウダー」 ハウスギャバン(東京都中央区)
中華麺にはコレ
ニンニク、追いダレのほか、「飛ぶぞ!」として、同品を味変用に卓上に並べている。微粉末で料理になじみやすく、ブラックペッパーよりマイルドで辛味も抑えめ。「ラーメン、油そばなどの中華麺には、ブラックよりやはりホワイトペッパーが合う」と、鈴木社長は同品の王道の味わいを評価している。
規格=80g(常温)















