8月6日。今日はハムの日
8月6日はハムの日。語呂合わせに由来する。
パリ万博に出品された日本製ハム
食肉加工のルーツは、有史以前からの食肉保存方法に行き着く。わが国でも、捕獲した獣畜の肉を焼き、乾かし、塩漬し、くん煙するなどにより、一度に 食べきれない肉を保存していたが、現在のような形でハム・ソーセージが出現したのは徳川時代、長崎の出島とされている。かの地にあったオランダ商館で は、居住するオランダ人が自らの食用にハム・ソーセージを作っており、たまたま客として招かれた日本人が口にした「臘干(ラカン)」が今日のハムに当たる。
記録に残っているものとしては、1872年(明治5年)に長崎の片岡伊右衛門がアメリカ人ペニスンからハムの製法を伝授され、工場を建設し製造を始めたとある。その後、文明開化の流れのなかで、北海道箱館、神奈川県鎌倉郡でハムの製造が芽生え、1878年(明治11年)にはフランスで開催された万国博覧会に日本製品の一つとして出品されるにいたった。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:一般社団法人 日本食肉加工協会 南波利昭 ))