12月13日。今日はビタミンの日
1910年12月13日、鈴木梅太郎博士が東京化学会例会で、米ぬかの中には脚気を予防する「オリザニン」という物質があることを発表した。オリザニンは後にビタミンB1と同じ物質であることがわかった。
ビタミンB1を豊富に含むいんげん豆
いんげん豆の成分組成は大豆とは異なり、炭水化物が約58%ともっとも多く、その大部分はでん粉である。たん白質は20%前後だが、脂質は2%程度で大豆の1割ほどしか含まれていない。また、カリウム、カルシウム、鉄などのミネラルが多く含まれており、この量はホウレン草などの野菜よりもはるかに多く、豆類のなかでも高い値である。さらに炭水化物のエネルギー代謝に関与し、疲れを取り除くビタミンB1が豊富に含まれ、脂質の代謝に関与するビタミン B2やたん白質の分解を促進するビタミンB6も多く含まれている。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:ホクレン農業協同組合連合会 農産部 雑穀課))