イオンリテール、持続可能性の国際認証を取得した水産品を構成比15%に拡大

アジア初のMSC認証カキを産地の岡山や首都圏で販売

アジア初のMSC認証カキを産地の岡山や首都圏で販売

イオンリテールは、水産部門で持続可能性の国際認証を取得した品揃えを強化している。生産者に働きかけ、持続可能な漁業を対象としたMSC(海洋管理協議会)認証と、養殖を対象としたASC(水産養殖管理協議会)認証の取り扱いを拡大してきた。1月末までに35魚種・62品を展開、水産部門での売上構成比は約15%に高まっている。

21日に発売した「岡山県虫明産生かき(生食用)」は、カキのMSC認証としてはアジア初となる。生態系への影響を抑えるために同じ海域の稚貝だけを使用する。

水産商品部の松本金蔵部長は「もともと取引のある生産者に働きかけて、2年前から認証取得の準備を進めてきた。サステナビリティーや生態系にも配慮したカキだからこそおいしいということを店頭で伝えていく」と語る。

アジア初のMSC認証カキを産地の岡山や首都圏で販売

当面は首都圏と岡山県の合計54店で展開。2016年にASCを取得した宮城県産の生カキは生産者が広がり販売量は3~5倍に拡大しているという。岡山県でも同様に生産者の輪を広げていく考えだ。

イオンリテールはMSC、ASC認証の水産品で売上構成比20%を目標としている。サーモン、ブリ、真ダラ、カツオ、サバ、ビンチョウマグロ、キハダマグロなど、すでに販売ボリュームのある魚種に広がっている。

「オリンピックに向けて、認証魚種による寿司を商品化したい。このプランのもと何年も前から準備を進めてきた当社にしかできない商品であり、サステナビリティーに関心の高い海外からのお客さまにもアピールできる」(松本部長)

認証魚種の取り扱いは2006年にスタート、魚種の拡大とともに販売ボリュームは当時の20倍に拡大している。

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