5月9日。今日はアイスクリームの日
5月9日は日本アイスクリーム協会が制定したアイスクリームの日。アイスクリームのシーズンインとなる連休明けに定められた。
「味は至ってあまく口中に入るとたちまち解けて誠に美味なり。これをアイスクリンという」
アイスクリームは、幕末に外国へ渡った人々によって、初めてその味がわが国に伝えられた。
まず、1860(万延元)年日米通商条約使節の護衛のため、最初に太平洋横断をした威臨丸の乗組員(勝安房や福沢諭吉もいた) と、それより少しおくれてボーハタン号で渡米した使節の一行である。使節のうちの柳川当晴という人が書いた日記によると「又珍らしきもの有。氷を色々に染め物の形を作。これを出す。味は至ってあまく口中に入るとたちまち解けて誠に美味なり。これをアイスクリンという。」
また、1867年には万国博覧会を見物にフランスへいった徳川昭武、渋沢栄一らが途中の船のなかでグラス(アイスクリーム)を食べている。
1869(明治2)年5月、町田房造という人が横浜の常盤町5 丁目でアイスクリーム店を開業し、ようやく日本人が自分の国でもアイスクリームを味わうことができるようになった。日本アイスクリーム協会はこれを記念して5月9日を『アイスクリームの日』と定めた。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:林 弘通))