ドール、バナナとして初の「機能性表示食品」

2020.06.01 299号 07面

 ◆バナナに含まれるGABAに血圧が高めの方の血圧を下げる機能

 ドールは、同社で生産するバナナのうち9品目で、「血圧が高めの方に」と表示した商品の販売を5月から開始しました。バナナとして初めて、血圧が高めの方の血圧を下げる機能があるGABA(γ-アミノ酪酸)を含んだ機能性表示食品としての届出が完了したためです。

 ●ドールのバナナでGABAを摂取

 GABAは体内で吸収されると、血管を収縮させるノルアドレナリンの分泌を抑え、血圧が高めになることを抑制すると報告されています。ドールのバナナに含まれるGABAは、バナナに多く含まれるうま味成分・グルタミン酸の一部が、バナナの実の成長に伴い変化してできる、自然由来の成分です。

 GABAは1日12.3mgを摂取すると、血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが報告されており、ドールのバナナの可食部120g(1~3本)を食べると、機能性が報告されている1日当たりのGABAの摂取目安量の50%、およそ6.2mgを摂取できます。

 ●血圧高めの方は食生活の改善を

 高齢者に限らず、若い世代においても、現代社会のストレスや食事の偏りなどによって、血圧は高くなりがち。血圧が高めの状態が続くと血管の内側が傷つきやすくなり、動脈硬化を発症する恐れがあります。

 昨年、「高血圧治療ガイドライン」が改訂され、降圧目標が引き下げられたことにより、血圧が高めの方は食事を含む生活習慣を見直すなど、早めの対策がますます重要視されてきています。

 バナナは普段の食事や間食に手軽に取り入れやすく、おいしく続けることができます。健康のために、ぜひ習慣にしたいですね。

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら