育児用調製粉乳・ベビーフード特集
出生数の減少が続く中でも底堅い需要を維持してきた育児用調製粉乳とベビーフード市場だが、新型コロナウイルス感染拡大による子育て環境の激変で大きな転換点を迎えている。特に外出自粛と在宅時間の増加は生活スタイルに大きく影響し、乳児用液体ミルクやベビーフードの買い回りに変化が進む。出生数の減少は来年にかけて深刻化することが懸念されるが、今まで以上に子どもの健康に対する関心は高まることが予想されることから、メーカー各社は栄養や機能などの価値を強化したラインアップ展開を強めているようだ。母親をはじめとする育児参加者のコミュニケーション機会も減少し、子育てへの不安は例年以上に高まっているといってよい。ユーザーとしっかりと向き合った商品・サービスによる安心の提供が求められる重要局面を迎えそうだ。(小澤弘教)
-
◆育児用調製粉乳・ベビーフード特集:子育て環境激変 重要局面で安心の提供を
乳幼児食品 特集 2020.10.28出生数の減少が続く中でも底堅い需要を維持してきた育児用調製粉乳とベビーフード市場だが、新型コロナウイルス感染拡大による子育て環境の激変で大きな転換点を迎えている。特に外出自粛と在宅時間の増加は生活スタイルに大きく影響し、乳児用液体ミルクやベビーフード…続きを読む
-
育児用調製粉乳・ベビーフード特集:育児用調製粉乳=生産量・輸出量ともに拡大基…
乳幼児食品 特集 2020.10.2819年の出生数(人口動態統計速報値=外国人を含む国内の実需ベース)は前年から5.5ポイント減少し89万8600人となり、過去10年間で最も大きな下げ幅を示した。育児用調製粉乳(育粉)生産量は出生数減少を反映し、前年比1.6%減の2万7337tと減少に…続きを読む
-
育児用調製粉乳・ベビーフード特集:乳児用調製粉乳=不安の解消へ積極的なコミュ…
乳幼児食品 特集 2020.10.28乳児用調製粉乳(乳児用調粉)は出生数の減少が続く中、今期はここまでほぼ前年並みを維持して推移しているようだ。母乳代替品としての必要性は変わらないが、新型コロナ禍で購入方法やストック意識が変化していることに加え、外出自粛の中で親同士のコミュニケーション…続きを読む
-
育児用調製粉乳・ベビーフード特集:乳児用液体ミルク=活用進めカテゴリー拡大
乳幼児食品 特集 2020.10.28国内での発売から2年目を迎えている乳児用調製液状乳(液体ミルク)は、災害備蓄や外出用途などさまざまなシーンでの活用が進み、チャネル展開も進んできたが、新型コロナ禍の影響で、上期はカテゴリー全体で苦戦となった。今春には雪印ビーンスタークが新たに市場参入…続きを読む
-
育児用調製粉乳・ベビーフード特集:フォローアップミルク=新たな価値・使い方提…
乳幼児食品 特集 2020.10.28フォローアップミルクは、乳児用調粉の使用期間延長や牛乳との競合で近年ダウントレンドが続いていたが、今年に入り新型コロナ禍の発生でさらに厳しさが続いているようだ。これまで消費を下支えしていたインバウンド需要が減退しており、今後も先行きが見えづらい状況に…続きを読む
-
育児用調製粉乳・ベビーフード特集:ベビーフード=潜在ユーザー深耕が鍵
乳幼児食品 特集 2020.10.28有職主婦の増加や父親の育児参加の増加などの環境変化を背景に、ベビーフード市場は拡大を続けてきた。赤ちゃん1人当たりの使用料・利用頻度もアップし、衛生的に調理され利便性の良さから、抵抗感無く活用が進んでいる。今年に入り新型コロナ禍でこれまでの使用方法・…続きを読む
-
育児用調製粉乳・ベビーフード特集:特殊調製粉乳=提供基盤さらに確実に
乳幼児食品 特集 2020.10.2819年に発表された人口動態統計(確定数)によると、日本における18年の乳児死亡率(出生1000対比)は、前年に引き続き1.9となった。乳児死亡数は1748人で、1899年の調査開始以来2年連続で過去最少を更新した。新生児死亡数も前年をさらに下回り80…続きを読む