リンゴ加工特集
東北農政局は5月に東北の2019年産リンゴの結果樹面積、収穫量、出荷量などをまとめ発表した。それによると結果樹面積は2万6900ha、前年比1%減、収穫量54万5100t、出荷量49万0100tでそれぞれ同7%減となった。県別収穫量は青森県40万9800t、同8%減、全国に占めるシェアは58%。次いで岩手県4万5900t、同3%減、同7%、山形県4万0500t、同2%減、同6%、福島県2万3200t、同10%減、同3%、秋田県2万3100t、前年並み、同3%となっている。ちなみに長野県は12万7600t、同10%減、18%。20年産の原料集荷、搾汁で忙しさが増している青森県内のリンゴ加工場もやはりコロナ禍が暗い影を落としている。イベント、祭りがことごとく中止となり土産物需要は大きく落ち込んだ。外食も響いている。大手ボトラーからのオーダーは減少する。19年産の推移、大手加工場の20年産の取組みをまとめた。(東北支局長=三沢篤)
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◆リンゴ加工特集:青森県19年産原料集荷、23%減の6万t弱
果実飲料 特集 2020.11.25東北農政局は5月に東北の2019年産リンゴの結果樹面積、収穫量、出荷量などをまとめ発表した。それによると結果樹面積は2万6900ha、前年比1%減、収穫量54万5100t、出荷量49万0100tでそれぞれ同7%減となった。県別収穫量は青森県40万98…続きを読む
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リンゴ加工特集:青森県りんご加工協会・竹鼻孝為稚会長 適正価格の原料集荷を
果実飲料 特集 2020.11.25●果汁在庫が繰り越し発生 令和元(2019)年産の全国リンゴ生産量は前年比7%減少で70万1600t。このうち青森県は前年比8%減で、過去10年間では平成23(11)年に次ぐ減産と発表された。昨年の記録的な少雨の影響などによる小玉傾向で、収穫量は大…続きを読む
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リンゴ加工特集:JAアオレン 加工専用園地始まる 初年度、慣行栽培との差を証…
果実飲料 特集 2020.11.25JAアオレンは、加工用リンゴの安定集荷とコスト削減を図る加工用専用園地の取組みを、昨年度から始めている。リンゴ王国の青森県だが、結果樹面積は1985年に2万5000haあったものが19年には2万haに減少し、生産農家もほぼ半減している。収穫量は天産品…続きを読む
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リンゴ加工特集:青森県りんごジュース・竹鼻孝為稚社長 需給バランスを重視
果実飲料 特集 2020.11.252019年産の青森県内リンゴ生産予想の初期発表に対して、一部の契約栽培産地を調査し、小玉傾向が続くことから、減産の分析により加工原料集荷計画を再三下方修正してきた。ユーザーにはご理解いただき、特に濃縮果汁供給は調整をお願いする状況でスタートした。仕入…続きを読む
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リンゴ加工特集:山形食品・高橋徹社長 県産を首都圏でPR
果実飲料 特集 2020.11.252019年産原料集荷は5400t。これには、昨年台風被害を被った寿高原食品の搾汁を協力した分も入っている。以前から委託製造など協力し合ってきた。集荷量は多くない。本当はオファーもありもっと搾汁したいのだが、一方でここ数年の原料価格の高騰もあり、状況を…続きを読む
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リンゴ加工特集:JAアオレン 20年産原料集荷、1万8千tを予想
果実飲料 特集 2020.11.25●小笠原康彦代表理事専務 2019年産原料集荷は1万5700tだった。原料価格は1kg当たり45円を超えた。売上げで見ると25%がボトラーへの原果汁供給、75%が自社ブランド。今年はコロナの影響で、4月から6月まで前年比20%減、7月、8月は好調で…続きを読む
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リンゴ加工特集:果香山形工場・田中博行工場長代理 輸入原料メリット大
果実飲料 特集 2020.11.25少なくなった山形県の搾汁工場で果香山形工場は、例年リンゴでは1000t強の原料を集荷している。2019年産は1200tだった。販売予測に基づいて搾汁するが、コロナ禍にあって予測していたよりも動かない。搾汁作業は例年9月下旬に始まり、3月上旬で終了、ゴ…続きを読む
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リンゴ加工特集:カゴメ 今年も「青森りんごミックス」 2次元コードで魅力紹介
果実飲料 特集 2020.11.25カゴメは青森県産のリンゴ3品種を使用した季節限定の「野菜生活100青森りんごミックス」を10月13日から来年1月中旬まで全国で販売している。発売に先立つ12日、青森県庁で記者会見を開き、商品説明、PRを行った。 同社伊藤幸之助東北支店長が「青森を代…続きを読む