さとうの戦略 藤花会から

小売 2021.08.16

 【関西】京都府福知山市に本部を置く総合小売業「さとう」を中核とする「さとうグループ」の20年度(21年2月期)連結決算で、売上高1005億5300万円(前年比7%増)と、初の1000億円超えとなった。経常利益高34億5000万円(同39%増)の増収増益。売上高・経常利益高ともに過去最高を更新。売上高は11期連続の増収となった。新型コロナウイルス感染拡大の収束は不透明で、生活者の家計防衛意識の高まりが予想されることから、「当グループを取り巻く環境は非常に厳しい状況になることが予想され、減収減益を見込む」とし、21年度連結決算は売上高995億円(前年比1.1%減)、経常利益高28億円(18.9%減)と見込む同社。厳しさを増す市場環境にいかに立ち向かうか。7月13日、帝国ホテル大阪で開催された「株式会社さとう2021年度藤花会役員会」から3回に分けて読み解く。(服部泰平)