多忙でも読める外食ニュース

2021.10.04 512号 04面

●米の老舗ステーキ店ピーター・ルーガー上陸

ワンダーテーブルが、ニューヨーク・ブルックリンの老舗ステーキハウス「ピーター・ルーガー」の東京店を恵比寿にオープン。同店は1887年の創業でドライエイジングビーフの草分けとして知られる。東京店は400坪ほどの敷地に立つ地上3階建て、約240席の店舗。ニューヨークの店舗にはない物販のブティックを設置し、ステーキ肉やソース類、デザート、調味料などのほか、Tシャツやバッグなどのグッズも販売する。会計はキャッシュレス決済を導入。

解説=創業130年以上の歴史を誇る同店の看板料理は、ヒレとサーロインの両方が味わえるTボーンステーキだ。肉の熟成方法に関しては独自のノウハウを持ち、店舗にある専用の熟成庫で4週間以上の熟成を行うのだという。

●複数の外食ブランドコラボ営業が増加

本来、競合になる可能性の高い外食ブランド同士が、コラボレーションにより営業する事例が増えている。ダイヤモンドダイニングのシェアキッチン業態「ステーキ五郎」と「ゴーゴーカレー」が5月に関西限定でスタートしたコラボ業態「ステーキ五郎〓〓(カレー)」は、夏以降デリバリー対応ブランドとして関東にも拡大。9月には、ヴィア・ホールディングスの運営する「やきとりの扇屋」6店舗が、G-FACTORYのウナギブランド「宇奈とと」とのダブルネーム店としてオープンしている。

解説=コロナ禍の中、デリバリー市場が大きく拡大したことで、実店舗では競合となるようなブランド同士が提携できる可能性が生まれた。「宇奈とと」は昨年から、ウナギメニューを付加価値として他社ブランドとの提携を推進している。

●「すき家」と「なか卯」11月、新会社に統合

ゼンショーホールディングスは、グループ内の日本食専門店事業を統括する新会社を設立し、主力ブランドの一つである「すき家」と、2005年にTOBにより買収した「なか卯」を運営するそれぞれの事業会社をこの新会社に統合すると発表した。新会社の名称はゼンショーファストホールディングスで、両ブランドを運営する100%子会社2社の全株式を、吸収分割により新会社に承継する方針という。実施は11月を予定。「なか卯」は21年3月期に減収減益に陥っている。

解説=業績が伸び悩む「なか卯」を「すき家」と統合して運営することで、海外出店などをの展開を効率的に行う再編であると思われる。新会社の代表には、現「すき家」運営会社の代表取締役である浅沼幹典氏が就任するとのこと。

●外食企業でも広がる持続可能な取組み

外食企業や関連分野でサステイナブルな取組みが広がっている。「デニーズ」は、横浜市内の店舗から排出されるコーヒー豆かすを使用した食品リサイクルループを構築。豆かすを飼料化し、その飼料で育てた牛の生乳から作るホワイトソースを使ったドリアメニューを開発。また、商業施設の「御殿場プレミアム・アウトレット」では、施設内の飲食店8店舗から出た食品残渣(生ごみ)から再生堆肥を作り、それを場内にある植栽の肥料として使用する取組みを開始した。

解説=食品以外の分野でもサステイナブルな取組みは広がっている。「CoCo壱番屋」を展開する壱番屋は、本社ビルや関連施設、および直営店97店舗で再生可能エネルギー電源に由来するCO2フリー電気を導入した。

●DDホールディングス海外飲食事業から撤退

DDホールディングスが、海外の連結子会社であるDiamond Dining International Corporation(以下、DDIC社)の全株式を、DDIC社の代表取締役社長を務めていたHIRONORI MICHAEL NISHI氏に譲渡。海外飲食事業から撤退すると発表した。DDIC社は海外展開を目的として2011年に米国・ハワイで設立された100%子会社だが、業績が振るわずコロナ禍でさらに悪化し、早期回復の見込みが低いと判断した。

解説=同社は昨夏、グループ会社の見直し、経費削減、不採算店舗の退店、人員の適正配置などを行う方針を打ち出した。また、同社の海外事業を統括していた取締役の稲本健一氏は、今年2月に海外法人の取締役などを辞任している。

●フードコートに「大戸屋」初出店

「大戸屋」が商業施設のフードコートに初進出した。人気トップの「鶏と野菜の黒酢あん定食」や創業から続く「チキンかあさん煮定食」など、定食メニューや丼物を中心に提供する。出店は群馬県の「イオンモール高崎」。

●スタバのフラペチーノ紙ストロー導入

「スターバックスコーヒー」が「フラペチーノ」商品をすべてFSC認証紙のストローで提供すると発表。9月から順次、店舗ごとに切り替えを進める。これにより、年間約2億本のプラスチックストローが削減されるという。

●「カプリチョーザ」がパスタの新ブランド

WDI JAPANが展開するカジュアルイタリアンの老舗ブランド「カプリチョーザ」が、パスタ専門店の新ブランド「1978年渋谷で生まれたスパゲティ」をオープン。出店は東京・下北沢。カウンターサービスでパスタメニューを提供する。

●ジェラート「ジョリッティ」世界初のカフェ出店

イタリアンジェラートの老舗「ジョリッティ」が、東京の商業施設「有楽町マルイ」に世界初のカフェ業態を出店。6月にオープンして人気を集めた新宿店に次ぐ2号店。ジェラートをアレンジしたイタリアンスイーツやパスタなどの料理も提供する。

●ワタミ、社長に渡邉美樹氏が復帰

ワタミが取締役の異動を発表。代表取締役会長兼グループCEOであった創業者の渡邉美樹氏が、会長のまま社長を兼務する。社長であった清水邦晃氏は代表取締役副社長として人材の育成などを担当。会長兼社長の渡邉氏に経営を集中させる方針。

●「築地銀だこ」のホットランドハヤシライスの新業態

「築地銀だこ」のホットランドが、新業態のハヤシライス専門店「東京ハヤシライス」をオープン。家庭では味わえない専門店の味がコンセプトで、テイクアウトにも対応する。出店は東京・中央区、地下鉄有楽町線の新富町駅前。席数は20席。

●トリドールが投資子会社TD社を吸収合併

トリドールホールディングスが100%子会社のTDインベストメントを吸収合併。TD社は飲食関連企業に投資や融資を行う投資会社。2015年、社内の小林寛之氏を代表取締役社長として設立したが、同氏は昨年、TD社の投資先企業に転職した。

●メキシコ料理「グズマン」初のデリバリー業態

トランジットジェネラルオフィスが運営するオーストラリア発祥のメキシコ料理ブランド「グズマン イー ゴメズ」は、初のテイクアウト・デリバリー専門店を東京・中野にオープン。店舗限定のオリジナルメニューなども提供する計画。

●松屋フーズの弁当惣菜新ブランド

松屋フーズは、豚カツ専門店「松のや」と「松屋」のメニューを中心に提供する弁当・惣菜の新ブランド「松弁KITCHEN」を東京・大田区にオープンした。「松屋」と「松のや」の糀谷店に併設した販売のみの常設店舗で、税込み500円のオリジナル弁当も販売する。

●物語コーポレーションカルビ丼の新業態

「焼肉きんぐ」や「丸源ラーメン」などを展開する物語コーポレーションは、カルビ丼の新業態「焼きたてのかるび」を愛知県豊橋市に出店した。熟成肉を使用した「焼きたてのカルビ丼」や「ユッケジャンスープ」をメインにした、ファストフードスタイルの独立店舗。

編集協力:株式会社EATWORKS(入江直之、岡野恵子)

http://www.eatworks.com/

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら