似たモノ商品徹底比較:豆腐+レンジアップの調理品 簡便、豆腐を用意するだけ

 コンセプトやパッケージデザイン、ネーミングなど、似ている商品を取り上げ、それぞれの特徴を解説。さらに消費者の反応も交え、類似商品が出ていることで分かる“話題の商品”を探る。

 ◆類似点・相違点のポイント

 “巣ごもり疲れ”などという言葉も生まれる日々の食事の支度だが、その中でレンジ調理品は強い味方だ。豆腐はヘルシーで手に入れやすく、毎日食べる人も多い食材。そこで今回は、簡単調理が特徴の【豆腐+レンジアップの調理品】を徹底比較した。

 試食前では、「カップdeクッキング〈麻婆豆腐〉」(ポッカサッポロフード&ビバレッジ)が一番人気。カップ入りへの興味と、誰にでも分かりやすい調理法表記、簡便さで高評価された。

 2位の「レンジのススメ〈麻婆豆腐 広東風・中辛〉」(永谷園)は、パッケージから伝わる具材感と、出来上がり量の多さに引かれたようだ。

 試食後は順位が入れ替わった。「レンジのススメ〈麻婆豆腐 広東風・中辛〉」が1位に、「カップdeクッキング〈麻婆豆腐〉」が2位となった。味わいの点で順位が逆になったもよう。

 また「レンチンクック〈麻辣麻婆豆腐〉」(味の素)は、十分なスパイス感による本格さが評価され、「豆腐でもう1品〈中華あんかけ〉」(エスビー食品)は、シンプルでマイルドな味わいが万人向けとの声が多かった。

 豆腐を加えてレンジアップだけの商品は、さまざまな味わいの違いが楽しめ、ヘルシーな点も好評だが、家庭で作る自分好みの味わいにならないことに不満を感じるモニターは多かった。

 半面、一番喜ばれたポイントは、カップの中や専用袋で完結する点だった。味が自分にぴったり合うわけではないが、その簡便さで手に取る人は多いといえる。

 また安価で買い求めやすい豆腐をメーンにするのも手軽感に拍車をかけている。

 今後は、味わいと簡便さの融合が課題だろう。

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 詳しくは、月刊「食品新製品トレンド」の「徹底比較」コーナー参照。同誌では、新製品開発に役立つ情報やヒント、市場動向など多数の記事を掲載しています。

 ▽専用HP=「食@新製品」http://foodsnews.com/

 ●味の素「味の素KK レンチンクック〈麻辣麻婆豆腐〉」

 ▽発売日=2月20日、全国▽価格/内容=214円(税別)/70g(1人前)▽商品特徴=専用調理品。「味の素KK レンチンクック」シリーズ。豆腐(150g)と同品を、レンジで2分加熱。熟成豆板醤、花椒、豆鼓などの原料を使用。独自技術で、レンジ加熱でも好適なとろみを実現。本格的な味わいが楽しめる。

 ●エスビー食品「豆腐でもう1品〈4種具材の中華あんかけ〉」

 ▽発売日=8月9日、全国▽価格/内容=130円(税別)/80g(2人前)▽商品特徴=惣菜の素。「豆腐でもう1品」シリーズ。カニのうまみと香りを引き立たせた。具材は、ニンジン、タケノコ、キクラゲ。豆腐(150g)に同品をかけ、レンジで2分間加熱。日本豆腐マイスター協会推奨商品。

 ●ポッカサッポロフード&ビバレッジ「カップdeクッキング〈麻婆豆腐〉」

 ▽発売日=8月23日、全国▽価格/内容=180円(税別)/1人前▽商品特徴=惣菜の素。「カップdeクッキング」シリーズ。豆腐(150g)と水を入れ、レンジで3分加熱。とろみがつき、ダマになりにくいので、失敗も少ない。具材は、肉そぼろとネギ。中辛味で、豆腐以外とアレンジも可能。

 ●永谷園「レンジのススメ〈麻婆豆腐 広東風・中辛〉」

 ▽発売日=8月23日、全国CVS▽価格/内容=248円(税別)/135g(2~3人前)▽商品特徴=専用調理品。「レンジのススメ」シリーズ。特製ひき肉入り麻婆ソース入り専用袋に豆腐(1丁)を入れ、レンジで4分加熱。香り豊かなネギ油とごま油、オイスターソースのコクとうまみ、豆板醤の深みが楽しめる。

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