北海道特集
本紙北海道支局では、「2022北海道特集」で道内の食に関わる製造事業者・各エリアの製造カテゴリーを独自調査した結果、全事業者数は2731件となった。これらは、道内全産業の34%を占め、豊富な食材に6182億円の付加価値額をつけ、食料品製造出荷額2兆2090億円を生み出している。今後も道央、道南、北見・オホーツク、道北、釧路・根室、十勝の広域連携地域に対する期待は大きい。
ウインターリゾートで世界的に有名となったニセコ、ワイン特区でワイナリー開業が相次ぐ余市は注目エリア。道内初となった「北のフルーツ王国よいちワイン特区」、2番目の「ニセコ町ワイン特区」を背景に小規模ワイナリーが続々と誕生している。本紙独自調査では同エリアでの酒類製造業構成比が17%と非常に高く、この特徴が新たなトレンドの方向性を示している。余市ワイナリー、NIKI Hills Winery、ニセコワイナリーをはじめ、ニッカウヰスキー、ニセコ蒸留所、積丹スピリット、二世古酒造など、ワイン、ウイスキー、スピリッツ、ビール、日本酒と酒類の町になり、山と海の幸、食肉(ジビエなど)とのマリアージュで沸き立つ新たな潮流になってきた。
今年のゴールデンウイークは全国の観光地がにぎわいを取り戻した。函館・五稜郭は、星形城郭で国の特別史跡に指定された初の西洋式城塞だ。戊辰戦争最後の戦い・箱館戦争の舞台として知られ、蝦夷共和国の立国を掲げた幕末の激動はいまの世界情勢とも重なる。
22年は、天候不順などで原材料費が上昇、エネルギー価格や物流費の高騰、円安を受けて相次ぐ値上げ、ロシア・ウクライナ紛争の影響、そして食糧不安に懸念が高まっている。いま日本の食を守る北海道Productの役割は大きい。(北海道支局長=高田真人)
-
◆北海道特集:北海道Product、食守る役割高まる 「広域連携地域」に大き…
特集 総合 2022.05.28本紙北海道支局では、「2022北海道特集」で道内の食に関わる製造事業者・各エリアの製造カテゴリーを独自調査した結果、全事業者数は2731件となった。これらは、道内全産業の34%を占め、豊富な食材に6182億円の付加価値額をつけ、食料品製造出荷額2兆2…続きを読む
-
北海道特集:製配販アンケート 回復に期待も価格高騰懸念 反動増で8割前年上回…
特集 総合 2022.05.28日本食糧新聞社北海道支局では、2022年1~4月の売上げ状況や値上げによる影響など今年の食品業界の動向を探るため製配販3層に向け緊急アンケートを実施した。設問の「1~4月の売上げ」では約8割の企業が前年を上回ったと回答し、復調傾向がみられた。その要因…続きを読む
-
北海道特集:道内経済動向 イベント再開など復調機運
特集 総合 2022.05.28先の見えないコロナ禍やロシア・ウクライナ紛争に加え、2月の記録的大雪も重なり今年の北海道経済はさまざまなマイナス要素に見舞われた。道内景気判断も引き下げられたが行動制限のない大型連休を迎え各地で人流が増加、イベント再開など復調機運も見られる。観光・商…続きを読む
-
北海道特集:北海道支局独自調査 食関連製造業は2731事業所
特集 総合 2022.05.28本紙北海道支局では、日本の食料基地である北海道の食に関わる製造業を独自調査した。保健所への道内主要市町村30ヵ所の最新の届出施設データから惣菜類、菓子、水産加工品、弁当類、缶・瓶・容器包装食品、乳製品、和日配、漬物、冷凍食品、酒類、清涼飲料、食肉処理…続きを読む
-
北海道特集:札幌 菓子部門が構成比27%
特集 総合 2022.05.28札幌における製造業のうち、最も構成比が高いのが菓子の27%。次いで惣菜類19%、そして冷凍食品の10%、弁当類の9%となっている。 菓子の代表的な事業者としては石屋製菓、池田食品、サザエ食品、ホリ、わかさや本舗、わらく堂、札幌シャトレーゼ、月寒あんぱん…続きを読む
-
北海道特集:函館 水産加工品43%と突出
特集 総合 2022.05.28道南の中核都市・函館市はイカ塩辛、いかめし、松前漬け、イカ珍味など特産品のイカを原材料とした水産加工で知られる。製造カテゴリーを見ると、水産加工品は43%を占め突出している。水産加工品の製造事業者では布目、竹田食品をはじめ、かくまん、タナベ食品、マル…続きを読む
-
北海道特集:ニセコ・余市 リゾートとワイン特区
特集 総合 2022.05.28リゾートで世界的に有名となったニセコ、ワイン特区でワイナリーが相次いで誕生している余市町は今、北海道で注目のエリアである。 ニセコはニセコ町、倶知安町、蘭越町などで構成される。また余市には、フルーツで知られる仁木町、タラコ加工の古平町、ホッケやカキ…続きを読む
-
北海道特集:十勝 農畜産・酪農の一大産地
特集 総合 2022.05.28帯広市を中心とした十勝は日本の食料基地の代表でもあり、豊かな農産、畜産、酪農の一大産地。これを背景にした製造業が盛んな地域である。フードバレーとかち推進協議会は、21年の十勝の食料自給率はカロリーベースで1339%となったと発表。製造カテゴリーを見る…続きを読む
-
北海道特集:旭川 盛んな農産・食肉加工
特集 総合 2022.05.28第2の都市・旭川は農産加工、食肉加工が盛んなエリアである。地場産大豆などを原料にしたあん製品など和菓子産業も多く、製造カテゴリーの構成比では菓子が23%とウエートが高い。 高橋製菓「ビタミンカクテーラ」、共成製菓「旭豆」など老舗菓子メーカーも多く、…続きを読む
-
北海道特集:千歳・恵庭・北広島 空港・道央ベルト地帯
特集 総合 2022.05.28北海道の大玄関口である新千歳空港を有する千歳市、道央ベルト地帯の中央に位置する工業団地がある恵庭市、北海道ボールパークFビレッジの来春開業で注目が高まる北広島市。3市とも、札幌市や港湾のある苫小牧市と高速道路でつながるエリア。 製造カテゴリーを見る…続きを読む
-
北海道特集:道内食製造業 事業所動向
特集 総合 2022.05.28道内保健所への届出施設データから市町村30区分の食関連製造事業所を選んで集計した2731事業所について主要市町村に着目、札幌825事業所、函館132事業所、十勝114事業所、ニセコ・余市(倶知安・余市)103事業所、旭川91事業所、千歳・恵庭・北広島(…続きを読む
-
北海道特集:道内食品・酒類製造業 物流センターなど新設・増強相次ぐ
特集 総合 2022.05.28道内では生産工場や物流センター、酒蔵など酒類食品関連施設の新設・増強、道内進出が相次いでいる。建物老朽化に伴う移転新設に加え、生産拠点の集約化、さらには温暖化による酒造り環境の変化なども加わり、国内外で知名度の高い北海道のブランド力や冷涼で自然豊かな…続きを読む