新時代に刺さるグルメ 外食ラーメントレンド:あみ印食品工業 「まぜそば」が再ブレイク

2022.10.03 524号 08面
鰹節と煮干の魚粉が入り、ニンニクのパンチがきいた、醤油ベースの豚がらダレ。スパイシーで濃厚なやみつきのうまさ!/規格=1kg、35g(常温)

鰹節と煮干の魚粉が入り、ニンニクのパンチがきいた、醤油ベースの豚がらダレ。スパイシーで濃厚なやみつきのうまさ!/規格=1kg、35g(常温)

 ニッポンの国民食、ラーメンは常に新しいジャンルが生まれては定着し、その裾野は広がり続けている。これほど愛され、注目されているグルメも珍しいだろう。今号ではラーメン周りの業務用製品を手がける人気メーカー各社に、製品開発の独自視点で読み解く外食ラーメントレンド予測を聞いた。

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 ●パスタ感覚で食べられる「まぜそば」が再ブレイク

 あみ印食品工業 取締役 管理統括本部長 藤下敬祐氏

 ラーメンは、基本的に昔ながらの、飽きがこない素朴な味が強いと感じています。昔ながらといっても、昔のままではなく、鶏がら醤油がメインだったものが、貝だし、あごだしなど清湯系のバリエーションが広がり、そして進化し、ネオクラシック系と呼ばれているラーメンの人気は依然根強いです。

 最近では、まぜそばが、若い女性を中心に再ブレイクしています。パスタ感覚で食べられることが、女性ウケがよい理由です。店舗側もテイクアウトやデリバリーに適していて、通常のラーメンの具材ででき、オペレーションが簡単なためメニューの一つとして取り組みやすいという両者のメリットが合致したことも大きな要因ではないでしょうか。当社のラーメンスープの売上げ推移を見ても「まぜそばのたれ」の小袋を例に取ると前年比約3倍、前々年比約4倍と突出しています。

 メーカーの立場から見ると、スポットで使える、ロスがない、味がぶれないことから従来の業務用1kgサイズだけでなく、コロナ禍で小袋需要が急激に高まりました。また、原料の高騰または原料の入手が困難なことから、業務用のラーメンスープをベースにして使用したいというユーザーが増えています。当社商品では「コクうま豚骨醤油ラーメンスープ」が、インバウンド回復の期待から人気急上昇中です。

 ◎あみ印食品工業のイチ押し

 「まぜそばのたれ」

 スポットで使える小袋人気急上昇

 鰹節と煮干の魚粉が入り、ニンニクのパンチがきいた、醤油ベースの豚がらダレ。スパイシーで濃厚なやみつきのうまさ!

 規格=1kg、35g(常温)

 ◎TREND POINT

 ラーメンをすすって食べることに抵抗がある若い女性でもパスタ感覚でおいしく食べられることから「まぜそば」人気が再燃。ラーメンはもちろん、うどん、そうめんなどの和麺にも最適。某うどん専門店が、試しに「まぜうどん」をメニュー化したところ定番化に成功した例もあるという。

時代に刺さるグルメ 外食ラーメントレンド

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