北海道とサッポロビールなど、11回目の「北海道の森に海に乾杯!」共同でCO2削減へ
【北海道】サッポロビールとコープさっぽろ、ポッカサッポロ北海道、マルハニチロ、カルビー、ホクレン、よつ葉乳業、北海道コカ・コーラボトリング、日糧製パンの9社・団体と北海道は5月23日から、対象商品売上げに応じCO2削減に貢献する「北海道の森に海に乾杯!」共同キャンペーンを実施している。今年で11回目となる企画で、同月29日にはサッポロファクトリーアトリウムで記者発表が行われた。
この取組みは2013年11月、CO2削減を目的に北海道と包括連携協定を結ぶサッポログループとコープさっぽろの共同企画としてスタートした。行政・小売・メーカーが協働で実施する組合員参加型のキャンペーンで、コープさっぽろの店舗や宅配トドックで「サッポロ 麦とホップ」など参加各社の対象商品を購入すると、商品に応じた定額のCO2をカーボン・オフセット(削減できないCO2排出量を埋め合わせること)し、道内の森林保全活動につなげるもの。
売上げの一部は「コープ未来の森づくり基金」など道内12のプロジェクト、基金に寄付されるほか、海の保全活動にも貢献する。23年度はオフセット量258t、排出権購入額258万円を想定しており、これまでの通算オフセット量は1655t、排出権購入額は2376万円となった。
記者発表に出席したコープさっぽろの大見英明理事長は「持続可能な地球・北海道をつくっていく上では、地道な取組みを何年も継続的に取り組むことが重要。11回目を迎え、これまで1655tのCO2を排出削減できたことも一つの成果だと思う」と述べ、今後も取組みを続けていくことを誓った。
また北海道の土屋俊亮副知事は「雨や雪は豊かな森に降り注ぎ、川を通じて海へ注ぐ。この取組みはそれをきれいにして、環境を守っていく非常に効果的なものだと思う。参加企業の皆さんとともに活動をPRしながら、取組みのさらなる拡大を図りたい」と意欲を見せた。(角守建哉)