パン特集2023
製パン業界が、2022年に実施した価格改定は、全体の生産および販売数量は前年実績を割り込んだものの、販売金額では前年実績を上回って推移するなど影響は軽微だった。一方、原材料・エネルギーコストの高騰は続いており、製パンメーカー各社は、23年4月期輸入小麦政府売渡価格が5.5%引き上げられたこともあり今年7月に短期間での3回目の価格改定を行うなど厳しい局面を迎える。(青柳英明)
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◆パン特集:22年生産量減も販売額増 23年7月に3度目の値上げ
小麦加工 2023.06.19製パン業界が、2022年に実施した価格改定は、全体の生産および販売数量は前年実績を割り込んだものの、販売金額では前年実績を上回って推移するなど影響は軽微だった。一方、原材料・エネルギーコストの高騰は続いており、製パンメーカー各社は、23年4月期輸入小…続きを読む
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パン特集:山崎製パン 22年増収増益達成 23年第1四半期も好調持続
小麦加工 2023.06.19山崎製パンの2022年の連結業績は増収増益で推移した。食パン部門、菓子パン部門、和菓子部門、洋菓子部門で前年実績を上回って着地した。同社は22年、独自の価値と値頃感のある商品のラインアップ、ミドルレンジの価格帯の強化、さらに高付加価値高単価商品のライ…続きを読む
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パン特集:敷島製パン 価格見合う付加価値を 7月1日から価格改定
小麦加工 2023.06.19敷島製パンの売上高(23年8月期)は現在、前年比約8%増で推移している。価格改定に伴い売上げは一定以上確保できているが、数量は前年を下回っているため楽観視はできないとしている。また、主要材料である小麦粉、油脂や卵などの副材料や包材、物流などの価格高騰…続きを読む
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パン特集:フジパン 食卓ロール依然好調 国産小麦の食パン訴求
小麦加工 2023.06.19フジパンの今期(23年6月期)売上高は、前年比約10%増で着地する見通しだ。価格改定に伴い売上高が上がったのに対し、販売数量への影響は続いている。また、原材料に加えて包材、燃料、物流などの高騰を受け、7月1日から一部の商品に対して3.8~12%の値上…続きを読む
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パン特集:神戸屋 目指すべき未来像明確に コア事業強化へ
小麦加工 2023.06.19神戸屋は今期、コア事業の強化に向け大転換を図る。事業ポートフォリオを最適化するため、2月に包装パンの製造販売事業と子会社が営むデリカ食品の製造販売事業を分社化。3月には同事業を山崎製パンに譲渡し、競争優位性が発揮できるフローズン事業と直営事業に経営資…続きを読む
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パン特集:YKベーキングカンパニー ベクトル合わせ企業ブランド構築
小麦加工 2023.06.19神戸屋からの事業譲受を機に、2023年2月に設立したYKベーキングカンパニー。同年4月には山崎製パンの子会社として再スタートを切り、継承事業である包装パンの製造販売事業を展開。今期は新旧のベクトルを合わせ、新たな企業ブランドの構築に注力している。 …続きを読む
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パン特集:オイシス 地域密着型商品で差別化 地元食材活用販促に生かす
小麦加工 2023.06.19オイシスは、地域密着型の商品で差別化を図る。今期はご当地パンをもとに作るオリジナル商品や、地元食材を活用した商品の販促を強化。地域の魅力ある食を取り入れたパンの提供を通じ、地域経済活性化にも貢献していく。 23年3月期パン部門の売上高は、定番品が安…続きを読む
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パン特集:テーブルマーク 焼成冷凍パンが好調 「ここCafe」好発進
小麦加工 2023.06.19テーブルマークの家庭用・業務用を合わせた焼成冷凍パンの前期2022年度実績は好調に推移、業務用については堅調に推移した。今期23年度実績は、アフターコロナに伴う人流回復でホテル・レストラン需要が活発化し業務用焼成冷凍パンが好調に推移。家庭用についても…続きを読む