2023年6月度、外食動向調査 フードコンサルティング

2023.09.04 535号 16面

 ●19ヵ月連続増収で回復定着

 日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、2023年6月度売上げは前年同月比111.8%となり、19ヵ月連続の増加を記録。客数は前年同月比3.6%増、客単価も7.9%増であった。

 6月は連休がなく、今年は全国的に雨天の日が多かったものの、中国本土を除くインバウンド客の増加も続き、日本人客も都市部を中心にディナー帯の集客の回復も進んだことから、回転寿司(スシロー95%、徳兵衛96.1%、くら98.8%)と、焼き肉(じゃんじゃん亭94.6%、がんこ炎96.7%)の一部を除き、いずれのチェーンも前年比を上回る傾向が続いている。

 ●おすすめ3グルメサイト

 夏休み~秋の行楽シーズンにかけて、レストラン利用が増える時期でもある。

 今回はレストラン予約の基本ともいえるグルメサイトに関して、日本国内でサービスを提供している主要7サイト(「ぐるなび」「食べログ」「ホットペッパーグルメ」「Retty」「一休.comレストラン」「ヒトサラ」「トリップアドバイザー」)のうち、おすすめ3件の特徴を見ていきたい。

 ●「ヒトサラ」

 ▽シェフや板前など、「料理の作り手」にフォーカスしたグルメサイト。料理人のプロフィルやインタビューなどを掲載しており、料理人のこだわりやお店の雰囲気を知ることができる。

 ▽特に「星付き」の有名店や高級店を選ぶ際、自分のこだわりとお店オーナーの嗜好(しこう)が合うかが分かるため、お店選びを外すことが少ない。

 ▽掲載店舗数は約1万5000店舗、月間ユーザー2000万人と、後発ながら使いやすさの評価も高く、利用者が順調に伸びている。

 ●「一休.comレストラン」

 ▽高級旅館やホテルの予約サイト大手である「一休.com」が手掛けるグルメサイトであり、高級レストランやホテルレストラン中心の掲載。

 ▽「ヒトサラ」同様、主に30代以上の大人の利用者が多く、接待予約でも選ばれることが多いため、予約金額も他の大手グルメサイトより高単価。

 ▽掲載基準が高級店志向ともいわれるため、掲載店舗数は約1万店とやや少ないものの、客単価が高くマナーの良い利用者も多いことから、レストラン側の評価も高い。

 ●「Retty」

 ▽掲載店舗数は約80万店以上の日本最大級の実名型グルメサイトで、2020年に上場を果たした。

 ▽実名型の投稿のため、他のグルメサイトと比べ投稿の信頼性が比較的高く、グルメ好きな会員が独自にお勧めするお店も探すことができる。いわゆる「尖った」お店の掲載も増えており、閲覧していても面白く、わくわく感も感じるグルメサイト。

 ▽利用者は、20~50代と幅広く、特に20~30代の女性会員が多いことが特徴。

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