林原商事、炊飯改良剤「PSシリーズ」2品業務用に発売

調味料 総合 1994.04.25 7693号 7面

(株)林原商事(本社=岡山市、086・224・4312)は15日から業務用ユーザー向けに、輸入米やブレンド米を国産米同様においしく炊きあげる炊飯改良剤「PSシリーズ」として、調味飯に向いた「PS‐100」と白飯に適した「PS‐300」の二品を新発売した。米穀卸業者を通じて、外食レストランや弁当販売店用のコメを炊いている業務用炊飯業者に販売していく。

業務用炊飯改良剤「PSシリーズ」は、同社独自の酵素を利用した澱粉化学技術によって生まれたプルラン(造膜性や増粘性といった特異的な性質を持つ)や、保水性に特にすぐれた種々の糖質などを、独自のバランスで配合し仕上げた粉体の炊飯改良剤。 炊飯時に「PSシリーズ」を少量加えて炊くか、炊飯したコメに「PSシリーズ」水溶液をわずかに加えることにより、コメの表面がごく薄い糖質の膜で覆われることによって、輸入米のパサツキを抑えて粘りを与え国産米に近い食感に仕上がると同時に、輸入米特有の臭いをもマスキングし、コメに品の良いツヤを与えて見栄えも良くなる。また、コメを構成する澱粉分子の間にも保水性の高い糖質が入り込んで水分を保持し、コメにほどよい粘りを持たせ、炊飯後の加工をしやすくする。

国産米の場合でも時間の経過とともに水分が失われ、固くなっていく「澱分の老化」現象が起きるが、「PSシリーズ」を使用すれば、炊き上がりの柔らかさを長く保つことができる。

「PS‐100」は糖類、プルランを原材料とし、主に寿司米やおこわ、炊き込みご飯などの調味飯に向いており、ご飯以外の調味料や酢、具材などの味や香りを生かしながらコメをしっとりとさせ加工しやすくしている。使用方法は洗米後、ブレンド米に適した水加減にして精米に対して〇・五~一%添加し、炊飯用の水に溶かす。また、炊飯米に混ぜ合わす場合は、同品の約一〇%水溶液を炊飯米に対して三~五%添加するか、あらかじめ粉末調味料や具材などに合わせた後、良く混ぜ合わせる。荷姿はダンボール箱一〇kg入りで、ユーザー卸価格二万三〇〇〇円。

「PS‐300」は糖類、プルラン、乳化剤を原材料とし、主に白飯に適しており、輸入米やブレンド米を国産米同様に風味豊かに、おいしく炊き上げるだけでなく、おにぎりなどの加工を簡単にする。

使用方法は洗米後、ブレンド米に適した水加減にして精米に対して一~二%添加し、炊飯用の水に溶かす。また、炊飯米に混ぜ合わす場合は、同品の二〇%水溶液を炊飯米に対して三~五%添加するか、あらかじめ粉末調味料や具材などに合わせた後、良く混ぜ合わす。荷姿はクラフト袋二〇kg入りで、ユーザー卸価格三万円。

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