キユーピー、腎臓・糖尿病対応「たんぱく調整米」など発売
キユーピー(株)(東京都渋谷区、03・3486・3315)は23日から、腎臓病対応食品として「ジャネフ」ブランドで「たんぱく調整米」「たんぱく調整そば」「たんぱく調整うどん」「ハイカロドリンク紅茶」と、糖尿病対応食品の「低カロリーオレンジ」「同アップル」を治療食問屋の通信販売や健康食品専門店で全国発売した。
一般に腎臓病の食事療法は、低タンパク高カロリー食とされている。腎臓病対応食品で、主食をタンパク調整したものは少なく、既存の酵素処理されたレトルトパックの米飯は、食感や風味の悪さ、独得のにおいや冷めるとバサバサになるなどの点が指摘されている。
「たんぱく調整米」は、玄米を約五〇%精白し、一次加熱をした独自の製法で製造。酵素処理や添加物は使用していない。そのため、一般の炊飯器で炊くことができ、風味が良く、冷めてもおいしいのが特徴。炊き上がりを冷凍保存することもできる。
デンプン米と混ぜて炊くと風味を損なわずに、さらにタンパク質を低減することも可能。
四訂日本食品標準成分表に掲載の精白米に対して、タンパク質、リンを二分の一に、カリウムを三分の一に低減した調整米。
一袋四〇〇g×一〇、一袋小売六九〇円。
「たんぱく調整そば・うどん」は、栄養管理がしやすい一人前用で、成分調整した“麺つゆ”を添付した。小麦粉の代わりに数種類のデンプンを使って、タンパク質、リン、カリウムを低減した麺。使いやすさを考え、包装を一食分にし、成分を調整した一食分使い切りの麺つゆも同封し、計量の手間がなく、栄養管理が簡単にできる。
二品とも一袋一一八g×一〇×三、小売価格は、そば一八五円、うどん一八〇円。
「ハイカロドリンク紅茶」は、市販の紅茶飲料に比べて約三・五倍の高カロリー飲料(一缶一四五g=一〇〇キロカロリー)、セイロン茶一〇〇%使用、すっきりした程よい甘さに仕上げ、食事中にも利用できる。
一四五g×三〇個、一個小売一四五円。
糖尿病対応食品の「低カロリーオレンジ」「同アップル」は、糖尿病の食事療法では低カロリー食、血糖値をコントロールすることが求められる。低カロリードリンクは、一缶約四〇キロカロリーに抑え、血糖値の上がりにくいアルチトールシロップを使用。一缶にカルシウム六〇ミリグラム、ビタミンC五〇ミリグラムが含まれている。
二品とも一三五g×三〇、小売一缶一〇五円。