西吉田酒造がファミリーマート向け本格焼酎発売

酒類 1999.08.30 8576号 4面

西吉田酒造(株)(福岡県筑後市、0942・53・2229)は9月13日から、本格焼酎「和泉の杜・蔵水割り(いずみのもり・くらみずわり)」(写真)を全国ファミリーマート(一部店舗除く)で発売する。同商品はファミリーマート向けに開発したもので、国産米一〇〇%を使用した吟醸タイプの純米焼酎。蔵の仕込み水を割水に使ってアルコール分を一五度に下げ、冷やしてそのまま飲むことを可能とした。甘い香りとやさしい口当たりが特徴の個性的な味に仕上げた。容量三〇〇ミリリットル、希望小売価格・税別四八〇円、荷姿一箱一二本入り。

焼酎は飲むときにお湯や水で割るのが一般的だが、本当においしく飲むためには水割りした後に一日以上置くのがよいとされている。そこで同焼酎は、「もっとおいしい状態で飲んでもらうために」(同社)、アルコール分二五度を六対四に割ったもの。「国産米にこだわり、筑後産米を使った焼酎として自慢できるものができた」(同)と自負する。

同商品は、昨年10月に先行発売した「純米焼酎・和泉の杜」(容量七二〇ミリリットル、希望小売価格八八〇円)をCVS用に容量を小さくし、“ニッチ”な棚に焦点をしぼって開発。新業態店の“棚”をめぐる戦いは大手メーカーばかりでなく、中小メーカーを巻き込んで熾烈化の様相を呈している。同社は、一八九三年(明治二六年)創業の焼酎専業酒造家。「本格焼酎のあるべき姿にこだわったうまい焼酎を作りたい」との考えから、商品開発上、“こだわりの五ポイント”を掲げている。

(1)本格焼酎とは、焼酎もろみを単式蒸留器で蒸留した酒(2)日本の酒として、米麹の使用にこだわる(3)焼酎もろみを同社独自の“寒冷仕込み”で醸成、原料も筑後産米一〇〇%使用(4)もろみ風合いを生かすための減圧蒸留法を工夫(5)“うまい焼酎”を造るために、従来のこだわりにはこだわらないというこだわりの五点だ。

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