キリンビバレッジ（株）（東京都千代田区、０３・５８２１・４００１）は西武ライオンズ・松坂大輔選手と共同開発したプロフェッショナルスポーツドリンク「キリン　Ｓｐｅｅｄ（スピード）」を来春発売する。初年度一〇〇〇万ケースを目指し、松坂大輔を起用したＴＶＣＦを今秋の大型新製品「ファイア」と同規模一万五〇〇〇ＧＲＰと大々的に投入。「午後の紅茶」「ファイア」に次ぐ大型ブランドへと二一世紀のスポーツドリンクとして育成に取組む。

阿部洋己社長は１３日、「清涼飲料業界は競争が激しい業界。生き残りの勝敗を分けるのは新製品である。当社は『新しい飲料文化を創造する』をキーワードに取組んでおり、スポーツドリンクの開発は祈願だった。松坂選手とは七ヵ月前から共同開発がスタート。トップアスリートとしての多大なヒントをもらいプロフェッショナルスポーツドリンクとして英知を絞り上げて『Ｓｐｅｅｄ』が誕生した。松坂選手は目覚ましい活躍をし、またパートナーとして最適だと契約を熱望していたが、今回契約を結ぶことができ大きな喜びだ」と記者会見で語った。

スポーツドリンク市場は大塚製薬の「ポカリスエット」、コカ・コーラの「アクエリアス」の巨大二ブランドの超寡占化市場。「Ｓｐｅｅｄでメジャーブランドの一画に食い込む」（佐藤章営業本部商品企画部部長代理）ことを目標に、スポーツを行う少年、少女をメーンターゲットに活動を展開する。

「スピード」は、松坂選手が試合中や練習中に愛飲しているオリジナルドリンクにヒントを得、さらに松坂選手が求める味、求める効用を加えた“松坂ブランド”のスポーツドリンクだ。

ネーミングの「スピード」は、アスリートの渇きをすばやく潤す“スピードテースト”と、スピーディーに次への活力へと導く機能“スピードチャージ”を表現。また松坂選手の「夢の一六〇キロメートルを投げたい」という言葉に表されてるスポーツに対する真っ直ぐな姿勢も象徴している。

またパッケージは約二〇〇のアイデアの中から、メーンターゲットである少年、少女に調査をし、絞り込み、次に幅広い層へ調査をし、最終的には松坂選手と決定した。未来的でスピード感あふれるデザインで、これまでのスポーツドリンクとは一線を画したものとなっている。

商品、広告などの具体的な内容は来春あらためて発表する予定。