機能性食品 厚生省新開発食品保健対策室・椋野美智子室長に近況を聞く
機能牲食品(特定保健用食品)に関して監督官庁ともなる厚生省・新開発食品保健対策室の椋野(むくの)美智子室長に近況と方向を聞いてみた。
--今、世界的な動きとして欧米などから機能性食品に関する国際標準化の話はあるんですか。
「日本で平成3年に特定保健用食品の名称で制度化され独自に実施(認可)してるので、特に外国からそういう話は聞いてません。ただ、日本はどのようにしてるか聞きたい、といった話はあったと思う」
--申請と認可の状況は。
「年二回、年末と6月に(7月中旬頃まで)申請を締めて、それぞれ審査後の5月、10月に認可公表となっている。申請を受けても有効性のデータが不足ならさらに要求しますが、これは却下というよりデータ不足で取り下げてもらい、再度データを揃えて申請してもらうことになります」
--整腸作用に優れてるとかカルシウム強化食品といったものから、より予防食的なものが増加(申請)していく傾向にあるんですか。
「今、まだ数が少ないが(9月現在三五品目)これから予防食的なものに傾寄っていくとは思えない。最初はオリゴ糖関係がデータも多く揃い、その有効性も認められ認可も多かった。内容はあくまでも効果が科学的に証明され(人体に)、この健康用用途や安全性が確認されての認可となる。-10月の認可ですと、6月から7月中旬に申請されたものから成分ごとの部会(8月)、さらに全体の部会(9月)を通り、その結果となります」