世界散策ヘルシーグルメ:カナダケベック州 食の秋、味覚満喫への誘い

2004.09.10 110号 9面

北米のフランスともいわれるカナダ・ケベック州は、これから燃え上がる紅葉の秋、訪れるには最もよい季節だ。

エキサイティングなモントリオールはニューヨークに次ぐグルメな都市。地元の食品、料理をガイドしよう。

庶民的市場の「マルシェ アットウォーター」は、朝から人々で大にぎわい。チーズ専門店「フロマージュリ デュ マルシェ アットウォーター」(写真(1))には、ケベック産約一〇〇種を含む五〇〇タイプ以上のチーズが揃う。

街中で人気の一つが、二年前オープンのメープルシロップ製品専門店「レ・デリス・ドゥ・レラブル」(写真(2))。アイスクリーム・洋菓子・デザートなどメープルシロップを使ったものばかりが大集合。ベーグル専門店「サン ヴィアトュール ベーグル」(写真(3))には焼きたてを求め人々が並ぶ。小麦粉をはじめオーガニックの材料を使っている。

レストラン「シェ レピシエ)」のシェフLaurent Godboutは、Les Toques de Natrel 2001の最優秀賞受賞者で、アジアやフランス的なものを加味させながら独自の新しいケベック料理を創り上げた。

ホテルは「フェアモント クイーン エリザベス」が便利。活気に満ちた商業・カルチャー地区に建つ。二〇〇二年度のConde Nast Traveller’s・ゴールドリストに認められた。電車の駅の上に位置し、ケベックシティなどへ行くには最適。

一方、州都ケベック・シティは、メキシコ以北の北米で唯一残された城塞都市で、旧市街はユネスコの世界遺産に登録されている。北米のフランス文化発祥の地でもある。

チョコレート専門販売店で博物館の「ショコ ミューゼ エリコ」。ここではチョコレートの由来、歴史を知ることもできる。

セントローレンス川の河口に浮かぶオルレアン島では気候の特性からカシス・シードルなどが造られている。九五年ユーゴスラビアの品評会で金賞に輝いた「カシス ドゥ リッスル エンソルスルーズ モナ エ フィル」(写真(4))では、ドレッシング・カシスゼリー・オニオンのカシス味・リジョンマスタード・カシスシロップなどカシスを使用した商品も開発されている。

ケベックのシンボル「フェアモント ル シャトー フロントナック ホテル ケベック」は、セント ローレンス河を見下ろす高台に位置し、一九世紀フランス式の城を改装したシャトーホテル。眼下に見えるケベック旧市街は、歩いて散策に行ける距離にある。

(協力/ケベック州政府観光局)

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