脱!高血糖計画 糖尿病対策はお口から 歯・舌・だ液との深い関係

2004.11.10 112号 1面

二〇一〇年には患者が一〇〇〇万人を超えるとされる糖尿病。その一因は、口にある。

糖尿病が歯周病を悪化させる原因になることは以前から知られていたが、同時に歯周病が糖尿病を悪化させることも解明された。また、口腔乾燥やのどの渇きなども糖尿病患者に多く見られる症状。糖尿病の進行を食い止め合併症を防ぐには、食事・運動そして、口腔(オーラル)ケアがポイントになる。

糖尿の気があるといわれたら、予防・治療の鍵、口の健康維持について考えてみよう。

西アフリカ原産の「ミラクルフルーツ」は、実をかじった後、酸味を甘く感じさせる味覚修飾植物。糖分のない甘味料や糖尿病治療食など実用化に向けた研究が進められている。日本での栽培法を確立した、味覚修飾植物研究第一人者の島村光治さんは、現在、名古屋市の医療機関と共同で、糖尿病患者の食事にミラクルフルーツを取り入れ、血糖値の調整に成果を上げている。甘いものが食べたくても食べられない糖尿病患者の「舌」にイタズラをして、酸っぱいものを甘く感じさせ「脳をだます」不思議な果実が威力を発揮するという。(写真提供:島村光治さん)

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