世界もやし・スプラウト大会、日本で初開催 もやしは健康を育む

2007.05.10 142号 2面

「世界もやし・スプラウト大会2007」が4月、日本で初めて開催された。18ヵ国からもやし・スプラウトの生産者ら約187人が集い、もやしの機能性や安全性、健康、食育とのつながりについて講演などが行われた。

基調講演で、服部栄養専門学校の服部幸應校長は「もやし・スプラウトのように人間も“芽生え”の時期が大事。8歳までに食のしつけを行い、選食能力を養うこと。“もったいない”と思う心、グローバルな視点で無駄を出さない意識を持たせることも大切」として、もやしは調理しやすく、機能性にも優れ、自宅で育てることもでき、食育の良き教材だと語った。

また東京農業大学の小泉武夫教授は「芽を出す時、植物には神秘的なパワーが集まる。酵素など、身体に有用な栄養成分が増える。また“噛みごたえ”ももやしの魅力。よく噛むことは脳や全身の活性化に役立ち、食物繊維には免疫力向上などさまざまな効用がある」と紹介。世界のもやし料理や種類などを広め、より多様にもやしが活用されることを期待すると述べた。

◆「萌え~」な野菜・もやしのマメ知識 海外では辛味が人気 もやし・スプラウトの仲間たち

もやしの語源は「萌やす」、芽が萌え出る、若い芽がぐんぐん伸びるという意味。英語の「スプラウト」(sprout)も「芽生え、始まり」の意味をもつ。

もやし・スプラウトは植物の新芽の総称で、発芽野菜とも呼ばれる。植物の種子を暗所で発芽させ、茎を白く長く伸ばすもので、おなじみの緑豆やブラックマッペ、大豆もやしのほか、カイワレ大根やソバもやしなども同じ仲間。海外では、アルファルファ(ムラサキウマゴヤシ)やブロッコリー、ニンニク、タマネギなどのスプラウトが人気。サンドイッチや肉料理にインパクトのある辛味を添えるべく使われる。成長の最後に光を当てるグリーニング・スプラウトもある。日本でも、ブロッコリースプラウトが「機能性野菜」として注目されている。

◆もやしと油揚げのマスタードソース和え

(1人分 カロリー114kcal 塩分2・7g)

〈材料・4人分〉

・もやし………………250g

・油揚げ………………2枚

・アサツキ……………5本

・ゴマ油…………大さじ1

・サラダ油……大さじ1

・塩…………………少々

・醤油…………大さじ3

・塩………………少々

・酢……大さじ1・2/3

・ゴマ油………大さじ1

・マスタード…小さじ1

<作り方>

(1)熱湯にaを入れ、もやしをゆでてよく水を切る。

(2)アサツキはみじん切り、油揚げは横に1cm幅に切る。

(3)フライパンにゴマ油をしき、(2)の油揚げを炒める。

(4)ボウルにbを入れよく混ぜ、(1)(3)を加えて全体になじませる。

(5)お皿に盛りつけアサツキをふりかける。

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