みんなの相談室 おはしで風邪退治、母から娘へ家庭の治療法を大切に
寒さが増したせいか、何となく鼻風邪が治りません。まずは食事を気づかいたいと思いますが、風邪に良く効く食べ物など教えて下さい。
風邪によく効く食事療法として最もポピュラーなのは身体が暖まる「卵酒」。作り方は卵一個にそれよりやや多めのお酒を入れて湯せんをしながらかき混ぜるだけ。よく眠れる効果もあるようです。
咳止めに効果があると言われる「大根のハチミツ漬け」や「カリンのハチミツ漬け」そして「カリン酒」。カリンは秋が旬。時期が短いので店に出回ったらすぐに漬けて置くことをお勧めします。
とくにのどが痛く寒気がするときは「焼き梅干し」。作り方は梅干しを二、三個弱火で焦げないようによく焼き、熱いお茶に入れて飲むと発汗作用があります。
また胸や鼻を温めて咳を止める方法もあります。ぬらしたタオルをビニール袋に入れて電子レンジで熱くし、さらに乾いたタオルで巻き込んで胸や首筋を温めます。鼻がつまった時も鼻の付け根を温めると鼻の通りがよくなります。
本来なら母から娘へ、と語り継がれる家庭の治療法。現在では薬が出そろっているせいか語り継がれる場面は減少したようです。しかしその内容はなかなか捨てがたい役立つ情報がたくさんあるんですよ。
「風邪かな…」と思ったらまず食べ物から治すことも思い出して下さいね。
指導「おばあちゃんの知恵袋の会」事務局長 渡辺鉄夫さん