らくらくリラクゼーションWHAT’S:酵素ルーム

1997.08.10 23号 7面

酵素の力とカイロプラクティックを組み合わせて身体の調子を良くする施術を行っているのが、この酵素ルーム。締め切り前の追い込みで首の所がぴーんとはっていた体験隊員、この面白い組み合わせが効くというウワサに期待してさっそくルームを訪ねてみた。

待合室にはすでに酵母の甘ーい香りがいっぱいに漂っており、施術前にここでまず小さなグラスで差し出された酵母ドリンクを一杯飲む。ドリンクは甘くておいしい感じだ。

「酵母というのは生命体すべての細胞の中で作り出される触媒作用のある高分子物質です。その触媒としての働きを酵素作用といいます。例えば、体内に入った食物を分解、消化、吸収するのを助けるのもこの酵素で、酵素がなければ生命体は維持できないんですね。しかし、体調が悪いときは酵素は減少してしまったり、働きが鈍くなったりする。それで抵抗力が弱まり身体に変調をきたすことになるのです」(脇田重孝院長)。

施術室に入るとカウンセリング。既住症やいま痛みのあるところなどの問診と実際に手足を動かした診察を行う。次は三○分のホットパックだ。酵素入りのお湯で絞った熱ーいタオルを身体中にのせること二五枚。これが本当に気もちいい。うつ伏せで背中側三回、仰向けでおなか側一回の計四回で合計三○分。このホットパックは乳酸として筋肉内でコリとなっている部分を軟らかくし、細胞を若々しくするそうだ。

シャワーを浴びてこの後がいよいよカイロプラクティック。首や肩を曲げたりヒザや腰等全身をチェックし、各部が脳と密接に直結して正しく働いているかを軽く触れてみてもらう。あちこち「いたーい」と声を上げそうなところがある。が、不思議なことにほんの軽い調整をしてもらうとその後は同じ動作をしても全く痛くない。

「身体の中に張り巡る神経はすべて脳に情報を送り、また命令を全身に伝えます。その経路のどこかに異常が起っているとこのシステムが働かなくなります。さらにヒザの痛みも問題は股関節にあったり足の長さの違いも骨盤の歪みからきている場合が多くあります。その根本の原因を捜し出して正すわけです」。

体験隊の首の痛みもこの一回の施術ですーっと消えた。

脇田院長は整骨術と鍼の資格を取得後、米国アイオワ州立パーマー大学でカイロプラクティックのドクター資格を取得した経歴という。

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