気になる話題:缶コーヒーCM熱き戦い
テレビを見ていてCMが入った途端にチャンネルをちょん、ちょん、ちょん…なんてことやってませんか。CMはたったの一五秒、三○秒に最大限の情報を詰めこんだ力作。CMを見ているだけで売れっ子タレントが分かるし、CMを見てこそテレビが一層面白くなる。
で、秋の新CM、気になるのは、最需要期を迎えた缶コーヒー関係。戦い激しく、オモシロイ。まずはタレントの話題性、スケール、製作費など含め、すごいCM、アサヒ飲料の新しい缶コーヒー「ワンダ」=写真。一気に超有名人になったゴルフ界のスーパースター、タイガー・ウッズを日本企業として初めて起用した。さらに彼が肉声で商品をアピールしたのは世界でも初めてだという。ストーリーは「ワンダ」を飲んで精神統一をしたタイガーがドライバーを一振りするとボールは一直線に飛んで電飾看板に命中、一斉に街がネオンで輝くというもの。撮影はアメリカのロスで行われ、大通りの五ブロックを封鎖し、四○人もの警察官の協力を得た大スケールのロケだったそうだ。
さて、これに対抗する各社のCMタレントはというとキリンビバレッジ「ジャイブ」は玉置浩二、サッポロ「ジャック」では懐かしい松田優作、サントリー「BOSS」は変わらず矢沢永吉、ポッカ「Mr.(ミスター)」では高倉健、UCC上島珈琲「スーパーⅡ」では反町隆史などなど。いずれもビッグなタレントばかり。
彼らが売り上げにどのくらい貢献するのか、その効果を計り知ることは難しい。缶コーヒー市場を制することが清涼飲料市場で勝ち残るための必須条件となったいま、その戦いはますます熱く、見逃せない。