現代病とナッツの関係、脳卒中・痴呆を予防マカデミアナッツ
マカデミアナッツの栄養成分は脂肪酸組織の八〇%をオレイン酸とパルミトオレイン酸の一価脂肪酸で占め、飽和脂肪酸は一七%と低く、高い酸化安定性がある。特にこのパルミトオレイン酸が脳卒中、痴呆を予防することがこのほど報告された。
京都大学が行った実験によると、脳卒中のラット(血圧が高くその九〇%が脳卒中で死亡する)にマカデミアナッツに含まれるパルミトオレイン酸をエサに一%混ぜて与えたところ、その平均寿命が三三・六日から九七・七日へと飛躍的に伸びたということだ。
これはパルミトオレイン酸が脳血管に入る数少ない脂肪で、脳血管の栄養となるため脳卒中、痴呆を予防すると考えられる。つまり、パルミトオレイン酸が集中的に脳血管に入り込める特徴を持つことから脳血管を丈夫に維持するのに役立つということだ。
マカデミアナッツはパルミトオレイン酸を一〇〇グラム中一五・一グラム含有。食品の中でも群を抜いて多いので、一日に四粒程度摂取すると良いという。また、その働きを一層強めるために熱を加えることも効果的で、より吸収されやすく酸化しにくい。カレーやチャーハンの具として加えるなど普段の食卓に馴染ませたい。