有効成分“アホエン”の威力を探る:「スペインのにんにくスープ」

2001.06.10 70号 3面

アホエンは生のにんにくにはほとんど含まれていない。なぜならアホエンは、にんにくを刻んで出てくる成分(アリシン)が、油に溶け込んで初めて発生する物質だからだ。つまり、アホエンパワーを効果的に生かすにんにく料理法は、「刻んで油で炒める」こと。スペイン名物『ソパ・デ・アホ』は、シンプルかつおいしく効果的なにんにく料理の王様だ。長く煮込めば煮込むほど、味はマイルドになり臭いが和らいでくる。その時こそがアホエンが発生した状態だと思われる。暑さに向かい、にんにく嫌いも返上のスタミナメニュー、ぜひお試しを。

【材料・2人前】

・にんにく…薄切り2片分

・フランスパン細切り………………2枚

・水………………400cc

・卵……………………2個

・オリーブ油……大さじ2

・パプリカ……………少々

・スープの素…………適宜

・塩・コショウ

【作り方】

(1)鍋にオリーブオイルを熱し、にんにくを入れ、ごく弱火でゆっくり炒める。

(2)にんにくがきつね色になったら鍋をいったん火からはずし、パプリカを振り込む。

(3)再び弱火にかけパプリカの香りが立つまで炒める。

(4)水・パン・スープの素を入れ、中火で煮込む。塩・コショウで味を調える。

(5)仕上げの際に卵を落とし、スプーンなどで上からスープをかけて、卵の周りが白く固まったら出来上がり。

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