「ゴクッ、ゴクッ、プファー」ってやるビール。このビールを製造する時に副産物としてビール酵母というものができる。最近ビール酵母は、医薬品や食品分野で広く利用されているが、酵母食物繊維を利用した商品はいままでなかった。

そこで初めて小岩井乳業（株）（東京都千代田区、電話０３・３２１５・５２７５）が酵母食物繊維入りの特定保健用食品（トクホ）『小岩井低脂肪のむヨーグルト』を発売した。実は、三年も前から同社とキリンビールが共同研究・開発をしてきたものなのだ。

酵母食物繊維とは、ビール酵母の細胞の中身を取り除いたもの（製法特許申請中）で、ビール酵母細胞壁とも呼ばれる。この細胞壁が水分を吸収して膨らむ特性から、ラットやヒトの実験でも通常のヨーグルトに比べ、整腸・便秘改善効果が高かった。その効果が認められ「おなかの調子を整える食品」として厚生労働省からトクホの表示許可を受けている。

一日二〇〇ミリリットルを一週間摂取することで効果が現れる。低脂肪タイプで甘さを控え、すっきりした風味に仕上げられている。

残念なことに、酵母食物繊維の生産量が限られているため、同社牛乳販売店の宅配でエリアを限定（青森・岩手・秋田）して販売中。

一日も早く全国販売してほしいものだ。

▽二〇〇ミリリットル・二〇〇円